コメ価格の高止まり受け…安定供給のため「備蓄米」放出を検討 初めての試みに(FNNプライムオンライン) - goo ニュース
コメ価格の高止まりを受けて、農林水産省は条件付きで備蓄米を放出できるようにする方針を明らかにしました。
江藤農水相:
新しい米が出てくれば、市場が落ち着くという見通しを農林水産省として持っておりましたが、今年に入っても高い状況が続くのではないかという予測がある。安定的に食料を供給する義務が農林水産省としてはある。
江藤農水相は、コメの安定供給のため、備蓄米の活用を検討する考えを示しました。
コメの流通が滞っていると判断される場合、JAなどの集荷業者に対し買い戻すことを条件にし、政府の備蓄米を販売できるようにすることを検討していて、農水省は、こうした方法が可能か議論を進めることにしています。
流通不足の解消に向けた備蓄米の活用は、初めての試みとなります。
やっと深刻さを理解した農林大臣。
昨年から始まったコメ不足問題です。
あの南海トラフ地震騒動から一挙にコメ不足が進んだ感じです。
昨年8月2日の会見で坂本農林相が「ひっ迫していない」「安心して欲しい」と述べています。
現時点で主食用米の全体需給としては、ひっ迫している状況であるとは考えていません。また、7月30日に公表した6年産米の作付の動向を見ますと、各産地の6月末時点での作付意向は、主に主産県である16県が主食用米の作付を増加する意向となっています。収穫の早い産地は、今月には新米が出回り始め、9月からは主産地の出荷も始まります。消費者の皆様方におかれましては、安心していただき、普段どおりにお米をお買い求めいただきたい
しかし新米が出ても値段は下がらず、それどころか高止まりという感じになっています
何が安心して欲しいですか。
新米が出ても値段が下がるどころか品不足に値上がりですよ。
それに農水省はデータを持っているじゃないですか。
やっぱりあの南海トラフ地震騒ぎの5月以降、ジワジワ値段が上がり、
皮肉な事に新米が出始めたら下がるどころか急に値上がっています。
今は品不足という状態ではありませんが、値段は高止まりで、ほぼ倍の値段で落ち着いています。
5キロ袋が約3200円。10キロだと7000円、8000円もします。
そんな中やっと事の重大さに気付いた農水相は備蓄米の放出を検討するらしいです。
やっとです。
でも備蓄米の放出は今すぐではなく、検討ですから。
庶民の生活を分かっているのかと言いたいです。
とはいえ、色々内部事情がある様で。。。
4か月前の記事ですが。
コメの1~7月輸出量、23%増の2万4469トンで過去最高…輸出用は国内向けに転用できず : 読売新聞
政府の補助金にひも付けられた輸出用は国内向けに転用できない。
その理由は? ⇩
●輸出用には10アールあたり最大4万円の補助金を支払っている。
●補助金を交付したコメは用途が決められており、国内向けに出荷すると返還を求められる。
そういう事なんですね。
ただどうも政府備蓄以外に流通業者などが確保しているのではと疑ってしまいます。
一挙に市場に出したら値下がる、折角の儲けが少なくなると。
更にはふるさと納税用にも確保している様な・・・。
内部事情の詳細は分かりませんが、それでも動きが遅いです。
折角のデータを持ち合わせているのに農水省はもっと庶民の生活はどうなっているか想像し、
その上で、対策を考えておくべきだったのです。
臨機応変という言葉を知らないのでしょうか。
お役所仕事でデータがあっても心がない、そういう事ではありませんか。
勿論、物価上昇の折です。ある程度の値上がりは仕方がない面があるでしょうが、
倍の値段を容認するって、どうなの?と思います。
それも主食です。
1割ぐらいの値上がりならまだしも倍ですよ。
こんな事では日本の農業は衰退し、農村部の人口減少は止まらないでしょうし、
その結果、地方の衰退が進み、少子化も進み、最悪の結果が待っているとしか思えません。
「楽しい国」なんて幼稚園児の考えるような政策を訴える前に、
国民が豊かに明るくなる為にどんな政策を推し進めるか、
安易なオーバーツーリズムなんてマナーの悪い外国人観光客が増えるだけじゃないですか。
勿論礼儀正しい外国人もいるでしょうが、それでも人口や隣国という事からも中国人が増える事は間違いありません。
もっと足元をしっかりさせる方策を考えてもらいたいです。
汗水たらして一生懸命働く。。。今の時代にそぐわないかもわかりませんが、
それでも楽して儲ける考えにはどうも賛同できません。
稲作については就業者の高齢化が進んでいるのですから、法人化と機械化で地方に若者を呼び込み、
安定した農業を考えるべきでしょう。
「検討する」なんてやらないのと同じようなものです。
やるべき事は今すぐ実行してもらいたいです。