
今日はクリスマスイブ。朝一番にJR飯田線豊川駅そばの豊川稲荷に参詣。そのブログは別の機会に紹介します。8時30分頃に小坂井駅を出発。今日は岡崎までの旅程。御油までは県道496号沿いをひたすら歩き、御油から赤坂にかけては街道らしい街並みを楽しむことが出来ます。なかでも御油の松並木は東海道で一番美しい松並木かもしれません。着いたのは10時半頃。樹齢三百年以上の黒松356本植えられた道が600m以上続いています(国指定天然記念物)。ガイドブックには慶長九年に大久保長安が植樹したと書いてありました。
すぐ隣の赤坂では大橋屋という記念館に立ち寄りました。写真だけで通り過ぎようとしたのですが、ちょうど年末の大掃除をしている地元の方に呼び止められ、記念館の説明を受けました。この大橋屋は元は旅籠鯉屋で、つい最近まで旅館として営業していたこと。御油と赤坂宿は近接し、お互い飯盛り女を抱え泊り客を取り合っていたこと。この飯盛り女は死んだのち戒名をもらって丁重に葬られたこと等々です。そして広重の描いた赤坂宿はこの鯉屋が舞台だと。実際に庭に案内していただき、カメラアングルまで教えていただきました。浮世絵のソテツの木は近くの寺に移植されたこのこと。写真は復元されたソテツと灯篭ですが、広重の浮世絵と比べてみてください。
赤坂を越えますとしばらく国道1号線沿いを歩きます。ここは東名高速と名鉄名古屋本線と国道1号線が平行に走る数少ない場所。12時頃に本宿記念碑という場所でその風景を楽しみながら一休みしました。本宿は近くにある法蔵寺の門前町と栄えたところです。
藤川を過ぎれば岡崎に入ります。徳川家康は天文十一年(1542)12月26日にこの岡崎城で生まれました。生誕478年目の二日前に岡崎を訪れるとは・・・。この家康は今私が最も注目している人物です。日本の政治家はもっと徳川家康から政治を学んだ方が良い。中世史をかじってつくづく思いました。ちょっとわき道にそれましたが、岡崎の城下は二十七曲という構造になっていて各曲り角に「いろはにほへと・・・」という案内の標柱が立っています。それを頼りに曲がり角を探すのですが、本日の終点である中岡崎町に着いた16時半頃には辺りも暗くなり、「へとへと」に疲れてしまいました。
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