taimuのひとり言

毎日の生活の中で感じた事を 徒然なるままに・・・。

「名もなき毒」 読書日記 6

2007-06-11 07:46:47 | 読書


 せっかくの日曜日なのに 一日中変な天気で
 どこにも出かけずに だらだらしていました。

 「名もなき毒」(宮部みゆき著)

 題名を見ただけではの本ですが、
 宮部みゆき著ということだけで 読みたくなってしまいます。
 この本も図書館にリクエストしてから 何ヶ月か待って
 ようやく順番が回ってきました。

 「誰か」の続編のような本です。
 今田コンツェルンという大企業の令嬢と結婚した
 杉村三郎の周りで起こった事件の話です。

 この本でのもう一人の主役は「原田いずみ」という
 自己中で被害妄想でヒステリックでうそつきで
 もうどうしようもない女性でしょう。
 「こんな嫌な女がいるの」と思いながら読んでいましたが
 でもすぐ近くにいそうで、そしてこんな人が
 増えているのではないかと 恐ろしくなりました。

 「名もなき毒」の「毒」とは土壌汚染、シックハウス症候群や
 青酸カリなどの化学的な「毒」と
 貧困や心の闇から 本人も気がつかないうちに染み出してきた
 「毒」があるということなのでしょうか。
 

 私が宮部みゆきさんの本が好きな理由は
 登場人物の一人一人が それぞれに個性的で
 誰もが心の奥深いところに 悲しみや辛さを秘めて
 生きているところです。
 これでもかというほど辛い惨めな話であっても
 最後は一筋の光が見出せる、そんなエンディングに
 ほっとして 本を閉じることができます。

 次回作は 杉村三郎が「私立探偵」に
 なっているのではないかと 予感させる終わり方で
 期待してしまいます。
 

 

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1 コメント

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2007-06-12 02:41:27
図書館が遠いので 本屋に行きます 紹介ありがと
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