今日は 本当によい天気。
絶好のお出かけ日和でしたが 私は一日中仕事
です。
今月読んだ本です。
「種を蒔く日々」 九十歳を生きる 秋山 ちえ子著
「絹の日 土の日」 ハイカラ姫一代記
語り 徳川 幹子
文 森 実与子
「庭説法」 永 六輔著
偶然ですが 人生の大先輩といえる方々の本が
揃ってしまいました。
「種を蒔く日々」 九十歳を生きる 秋山 ちえ子著
まず驚いたことは 九十歳にして現役あること。
背筋がピンと伸びていて 全く老いを感じさせません。
その記憶力 行動力 交友の広さ は素晴らしい
秋山氏について 私が知っていることは
TBSラジオで「秋山ちえ子の談話室」のパーソナリティを
1957年から2002年まで45年間毎日担当していた、ということぐらい。
この本の「伝えておきたいこと」の章で
☆国民は主権者であり、戦争放棄を決めた憲法は、
世界の国々に周知させるべきである。
☆国際間の揉め事を戦争で解決しないこと。
☆置き去りにされている人々のいない社会をつくること。
これらのことを 何度も書いておられます。
秋山氏の一本筋の通った生き方は この信念に基づいて
いるのだと思いました。
「絹の日 土の日」 ハイカラ姫一代記
語り 徳川 幹子
文 森 実与子
水戸で農業をしている徳川家の子孫がいらっしゃる、
ということは なんとなく知っていました。
その方が 徳川 幹子氏です。
元侯爵池田家に生まれ、一橋徳川家に嫁ぎ
戦前は華族として お姫様の生活でした。
でも何不自由しない生活でわがままいっぱいのお嬢様育ち、と思ったら
大間違い
その頃の上流階級の子供達には奥女中や養育係りがいて
かなり厳しく育てられたことがよくわかりました。
「このおうちの使用人は、あなた方のお使い人ではありません。
お父様とお母様のお使い人で、あなた方が勝手に使う人は
どこにもいません。」というわけで、
小さい頃から自分のことは自分でする、
という習慣をしつけられました。・・・・
他にもいろいろな習慣やしつけが書かれていて
一般人には とても興味深かったです。
後半は 戦後 水戸の開拓地に入植しての話ですが、
それまでの生活とは180度違う生活になるのですから、
大変なご苦労があったと思いますが 誰かからの命令でもなく
どうしようもなくてそうなったのでもなく
自分から選んで希望しての生活であるということが
驚きですが この本を読んでみて なるほどと思えてしまいます。
とにかく 徳川 幹子氏の聡明さと行動力、実行力には
脱帽です。
「庭説法」 永 六輔著
永 六輔氏の本は 読みやすいので図書館で
目に付いたら借りてきます。
やはり 永 六輔氏も一本筋の通った生き方を
している方だと思います。自分の信念に沿って
発言をしてしているのは いいんですが、それが過ぎて
いろいろ批判されたことも・・・・。
でも私は 好きです。なんと言っても知識が豊富だし
話しが面白いし、「え、それはちょっとちがうんじゃない?」
何て思いながら読んでいたりして・・・。
「優しい物分りの良いご隠居さん」じゃなくて
「頑固な気難しいかくしゃくとしたお年寄り」(失礼
)
になりつつあるように思います。