とても暖かくてちょっと動くと汗ばむ程の陽気。
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を観ました。
最近 観たい映画がなくて
この映画もどうしようかな~て思っていました。
今週いっぱいで終わってしまうというので
何となく見に行ってしまいました。
3時間弱の映画で時間が長いので飽きてしまわないかと
心配でしたが 全然そんなことなかった。
前半はそれでも 物語に入りこめないところもあったけど
ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)が
どんどん美しく若くなっていく様に見入ってしまいました。
子供時代からの付き合いで 初恋の人、
デイジー(ケイト・ブランシェット)が年をとるとともに
普通に老けていく過程が 女性としては自分をみているようで
身につまされました。
実母は自分の命と引き換えに赤ちゃんを生んだのに
実父は奇妙な顔をした赤ん坊というだけで
捨ててしまうというのは ちょっと理解しがたい。
養母となったクィニーがとてもいい人で
育ったところが「老人ホーム」というのも良かった。
老人の格好で生まれてきたことは周りにまぎれて
たぶんベンジャミンにとってもあまり違和感はなかったと思う。
ベンジャミンはどんどん若くなっていく人生で
素直で謙虚で自暴自棄にもならずに
自分のもって生まれた運命を受け入れ
逆らわずに生きていく姿に 私は素直に感動していました。
ベンジャミンがデイジーと別れて十数年後、
(ベンジャミンは60歳ぐらいデイジーは55ぐらいかな)
デイジーに会いにくる場面での
ベンジャミンがなんて若く美しいのでしょう。
その後 デイジーがベンジャミンに背中を向けてドレスを着るシーンでの
デイジーのしみの浮き出た背中・・・。
その姿をベッドのなかから見ているベンジャミン。
そのお互いの容姿の差は
女性にとっては耐え難いほどの悲しみだと思います。
普通に年を重ね 周りと同じに時間が過ぎていくことは
当たり前のことですが、それが一番幸せなことなのだということを
教えてもらいました。