taimuのひとり言

毎日の生活の中で感じた事を 徒然なるままに・・・。

「告白」湊 かなえ (著)

2010-06-23 23:47:03 | 読書


 
  

 内容(「BOOK」データベースより)
  「愛美は死にました。しかし事故ではありません。
  このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした
  中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。
  語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、
  次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
  衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、
  第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!
  “特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。

 
  「第6回本屋大賞受賞」作品ということで 期待して読みました。
  
  どんどん読み進められますが だからといって 面白いわけではありません。
  いったいラストはどうなるのか その一点だけを期待して読みました。
  
  しかしこんなに 読後感が良くない小説は初めてです。

  たとえ悲惨な復讐劇でも、読み終わって心に重いものが残っても、
  それでも読んでよかったと思える良質の作品はいくらでもあると思う。

  でも この作品に関しては 最後まで不快でした。

  書店の店員さんが「皆に読んでほしい」という作品を選ぶのが
  「本屋大賞」だと思っていましたが 本当にこの本がふさわしいのか疑問です。
  
  作者は いったい何を伝えたかったのか 最後まで理解できませんでした。

  もちろん 映画も 見るつもりはありません。

  
 

「オオウメガサソウ」国営ひたち海浜公園

2010-06-14 21:36:39 | Weblog

 今日 梅雨入りです。

 準絶滅危惧種、茨城県の絶滅危惧種に指定されている「オオウメガサソウ」を
 友人に誘われて 見に行きました。
 通常、ひたち海浜公園で一般公開はされていませんが 
 6月12日(土)~6月20日(日)にひたちなか自然の森にて
 「オオウメガサソウ」特別公開ツアーが開催されています。

 初日12日の午前中の「特別公開ツアー」に参加しました。

  
 これが「オオウメガサソウ」です。主にアカマツ林の林床で地下茎を伸ばして生育します。
 日本では 北海道、青森県、と ひたち海浜公園など ごく限られた場所に自生しています。
 ひたち海浜公園が 世界分布の南限地で 大変貴重な植物です。
 梅に似た花を笠状に咲かせるそうですが まだつぼみで残念でした。

 ガイドさんの説明を聞きながら 普段は立ち入り禁止の「植物保護区」での
 植物観察は とても気持ちよかったです。

 ひたち海浜公園内の「ひたちなか自然の森」は12hの森で 他にも多くの野草が見られます。
 
  
 「ウメガサソウ」                           「イチヤクソウ」

  
 「ガマズミ」                             「春蘭の実」

 私の住んでいる近くに これだけの素晴らしい自然が残され 
 保護されていることに今まで気づかずにいました。
 これからは身近なところにも 目をむけていきたいと思います。

 

「オリンピックの身代金」奥田 英朗 (著)

2010-06-08 23:35:33 | 読書


 

 内容(「BOOK」データベースより)
  昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。
  この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。
  そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」
  という脅迫状が当局に届けられた!しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。
  警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。
  「昭和」が最も熱を帯びていた時代を、圧倒的スケールと緻密な描写で描ききる、エンタテインメント巨編。

 
  東京オリンピック開催の直前に起きた爆弾事件を捜査する警察と、
  一人の若者が東京と地方の経済格差に疑問と憤りを感じ、
  東京オリンピックの開催を妨害するために身代金を要求していく過程。
  それがそれぞれの立場で描かれ、最後に対決する様子は最後まで目が離せず
  フィクションなのにノンフィクションのような感覚で 全編に緊張感があり
  読み応え十分でした。

  ただ東京オリンピックは無事に開催されたのだから 物語の結果は予想でき
  奇妙な安心感がありました。 
  東京オリンピックの年 私は小学校低学年で当時の記憶は定かではないが 
  学校で競技のテレビ中継を見たような・・・。

  当時 これだけの熱気と国民感情の高まり、そしてその裏で出稼ぎ労働者の
  過酷な現実、そんなことがあったなんて全く考えたこともなかった。

  中卒の出稼ぎ労働者が「秋田弁」で語る言葉が 現実的で的確に現状を捉え
  それでいて温かい雰囲気で 悲惨だけれども「秋田弁」にひかれるものがありました。

  「三丁目の夕日」とはまた違った一面の「昭和」を感じることが出来る本だと思います。

  もっと奥田 英朗氏の本が読みたくなってしまいました。
  

「ドリームガールズ」オーチャードホール

2010-06-02 22:56:25 | Weblog

 
 ミュージカル「ドリームガールズ」・・・
 オーチャードホールで先月末 観て来ました。

 3年ぐらい前に映画を見て わかりやすいストーリーと
 ビヨンセとジェニファー・ハドソンの歌唱力、に圧倒され
 私の好きな映画でした。

 もともと ブロードウェイのミュージカルだということは知っていましたが
 まさか 本物が東京で観られるなんて・・・

 娘とDVDでストーリーの確認をして英語の舞台を観ました。

 字幕スーパーはありましたが なくても問題なく楽しめました。
 本当に よく出来た「ミュージカル」だと思います。

 エフィー・ホワイト役モヤ・アンジェラの歌唱力は 素晴らしかったです。
 「アイ・アム・チェンジング」、「リッスン」は最高
 映画で「リッスン」はディーナ役のビヨンセがソロで歌っていて
 彼女の見せ場だったけれど 舞台ではディーナとエフィーが
 お互いの気持ちを打ち明けて 和解する場面で歌われていて それもよかった。
 
 舞台装置も最新のLEDパネルを5枚を使って 舞台正面のシーンが
 次の瞬間、舞台裏や楽屋になったりと場面転換がスムーズで、
 かと思えばスクリーンになったりと本当に楽しい。

 また 素晴らしいのが衣装で 華やかで目でも楽しめました。
 舞台上で 瞬間的に衣装が替わるところは見事で じっと見ていたのに
 私はわからなかったぐらい

 最後はスタンディング・オヴェーションで拍手が鳴り止まなかったです。

 娘も もう一度みたいというぐらい楽しんでいたみたい。

 やっぱり 本場の「ミュージカル」は凄い。
 チャンスがあったら また観に行きたいです。