出勤途中のスリスリからまた連絡が入ったらしい。
「昨日の船の地球儀に国境がある」・・・・どう云うことだろう。
私がレーダーだと云った丸い巨大な玉に国境?
と云うことは、レーダーではなくて 本当に地球儀なの?
それで、また車を走らせて岸壁へ。
そうしたら、レーダーだと思っていた丸い玉の上に国旗が翻っていた。どうやら国旗を国境と聞き違えたらしい。
船の横にはテントも張られ、船内を公開している様子なのでチョックラお邪魔。
一番驚いたのが、この船が以前は あの原子力船「むつ」だったと云うこと。
原子炉を下しディーゼルエンジンにしたことで名前も「みらい」になったらしい。
海水サンプルを採る機械とか分析室などを見て周るが何処へ行くにも急階段と云うより梯子を上がり下りしなければならない。
その度に、前を歩く方の尻の辺りが私の鼻先を掠めるのには困った。
思わず顔を背ける私。
船橋から眺める港は いつもと違った雰囲気だ。
ついに、あの球体の下に到着。やはりドップラーレーダーで気象観測に使われるらしい。
ルンバに「蹴ってみれば」と言った途端「私はボールと云ったのではなくボールのような と云ったのだ」と強く怒られた。
(違う、ボールと云った) と云う私の思いは怒りの声に押され、港の風に砕け散った。
・・・・最後はかなり文学的で良いじゃん。芥川賞、イケそうかも(笑)