初めて総合振興局なる建物へ入った。
フォロー/フォロワーさんであるK子さんが観光に来るため、色々調べていたら私の町や近郊が京都や尾道ほどでは無いが、ロケ地として使われていることを知ったからだ。
「ハナミズキ」や「僕等がいた」は確かに観た。
地元出身の直木賞作家、桜木紫乃が書いた「起終点駅 ターミナル」は佐藤浩市が主演だったっけ・・・・・・
高齢者講習の認知機能検査で、ヒマワリやスズメが出てこなかったボンクラには、誰が主演でどんなストーリーだったかを思い出せない。
これではダメだと記憶を呼び戻すことを諦め、何か資料が無いかと探したら、北海道庁の管轄である釧路総合振興局なるところが、マーキング入りの地図でロケ場所を紹介したパンフレットを出していたことを知った。
ご丁寧に、どんなシーンで使われたかと云うことまで説明してあるらしい。
それがあれば、私の飛んでしまった記憶を呼び戻さなくても良いのだから一石二鳥だ。
入口でガードマンに羽交い締めされ不審者として捕えられるかも知れないとドキドキしながら建物に入ったのだが、色々な視線を浴びるが咎める人はいない。
「納税窓口」と云うのを見つけて税金は滞納していないハズだと自分を励ます。
案内板で「観光」の字がある2階へ上がったが何処へ行けば良いのか分からず
優しそうな女性に声を掛けて目指す「課」へ案内して貰った。
釧路ロケマップなるモノをプリントアウトしてもらったのだが、何とご丁寧にクリアファイルに入れて優しく丁寧に送り出してくれた。
これで準備はほぼ整った。
K子さんとは初対面だ。
彼女は私を見分けられるかをかなり心配している。
私を高倉健や石原裕次郎と思わなければ大丈夫と太鼓判を押した。
勿論、K子さんを松嶋菜々子と思ったりはしない。
だから大丈夫だ・・・・・・きっと。