北海道写真協会の写真道展の巡回展が私の街に廻ってきた。
今はあまり持ち歩かないが、一応一眼カメラを持つ写真愛好家としてはチラッと覗いてみたくなり、会場の「まなぼっと幣舞」へ車を走らせた。
また霧が街を覆っている。
湿度が上がったので25℃程度でも蒸し暑く感じる。
Pは他の催し物もあるのか既に満車で空き待ち状態。
運良く数分で出て行く車を見つけて停めることが出来た。
何と巡回展は無料。受付の方に挨拶して入場した途端、打ちのめされた。
最初に展示されている「両手で支える」とお題が点けられた見事な構図の一枚を見て脚が動かなくなった。
外国にある橋だろうか。場所の説明が無いので分らないが、被写体の橋のアーチを上手く切り撮っている。
撮影者は函館の女性だ。
ここ数年で増えてきた女性写真家の視点は素晴らしいものが多いが、これは秀逸だ。
文部科学大臣賞を受賞した作品のようだが、私はこの写真の前をしばし独占。
(凄い人がいるものだ)と思いながらやっと動き出した脚。市の写真愛好家が撮った写真にも傑作は多いが、この「両手で支える」は別格。
私の心を大きく揺さぶり、久しぶりに感動というものを思い出させてくれた。