今頃? と思われるかも知れないけれど、Win7.に入れてあった写真データを今使っているwin10.に移動した。
これが大容量なので数時間かかる作業。
どうやらデジタルカメラを本格的に使い始めたのは2006年のようで、それ以前の画像データはアナログカメラからデータ変換して保存されていた。
亡父も亡母も肌の色艶が良くて、今の私の年よりは若く見える。
そのカメラに向けた笑顔は、とても自然で涙が出るほどに懐かしい。
オネダリしたのか、どうやって手に入れたのかは記憶に無いが、私が初めて手にした一眼レフカメラはペンタックス。
当時はカラーフィルムなんか無くてモノクロオンリー。
今のようにズームレンズが主流では無く、これもどうやって手に入れたのかは記憶に無いが、135mmのレンズを持っていた。
珍しく父が車を運転して家族を連れて行ってくれたのが川湯温泉と屈斜路湖。
その時に立ち寄った硫黄山で、何処かのカメラ倶楽部がモデルを呼んで撮影会をしていたのに図々しくお邪魔。
無断で仲間に加わったのだが、ド田舎に暮らす私はバッチリメイクのモデルさんを初めて見て、その美しさに腰を抜かすほどに驚き、無意識で大接近。
当時、135mmのレンズは人を写すのに最適と云われていたので、モデルさんも私のレンズに気が付いたようで、周りのオッチャンよりも私のカメラに視線をくれ、胸をときめかせて夢中でシャッターを押したのを思い出した。
「暑い」と云う言葉を聞かなくなった。
そしてスーパーには鍋物の材料が並び出した。
考えてみたら、今年の夏は一度も焼き肉を食べず、恒例となっているバーベキューもやらなかった。
だから食い意地が張っているからか、ルンバに「寄せ鍋」が食べたいと強く主張。
鱈に鮭など、とにかく沢山カートに入れてご満悦。
しかし、昼食がお彼岸の準備で寺周りをしたので遅れてしまい夕方になっても腹が空かない。
せっかく楽しみにしていた寄せ鍋だけれど、泣く泣く一日延期を決意。
そして待望の寄せ鍋 予定日。
何と久し振りに気温が上がって朝から「暑いねぇ」の連発。
「寄せ鍋はもう一日延期しようか」とわざとらしいルンバの提案だけれど、その目はニタニタと笑っている。
結局、汗を拭きながらの寄せ鍋。
「暑いねぇ」と「美味いねぇ」の言葉が交錯した。
入浴の準備をしていて、ボディソープの残りが少ないのに気が付いた。
補充した方が良いだろうと思い、「お母さん、ボディソープは何処にあるの?」と訊いたら
「お父さんが買ってきたのだから自分で知っているでしょう」と云う。
(えっ、オレが買ってきたの?) と思いながら、自分の部屋を探してみると、ナルホド ボディソープの詰め替え補充液を数個発見。
「お母さん、見つけたよ。このパッケージに見覚えがある」と云ったら
「同じ言葉を3ケ月前に聞いた」と素っ気ない。
「これ、確か年末に安売りしていたのを見つけて、まとめ買いしたんだよね」と記憶が蘇った私。
「その言葉も前に聞いた」としらけた顔するルンバ。
もう、これ以上ボケ老人を相手にするのが面倒臭くなってきたのだろう。
向けた背中が拒否反応を示した。
急に冷えてきて夏は終わった感じだ。
寒さに耐えきれず、夜中に掛け布団を出した。
それで、あまり熟睡できなかったのだが、今日は家内の受診日。
病院の玄関で車から降ろして、診察終了の連絡が入るまで、何処でウォーキングしようかと悩む。
病院からあまり離れていない場所として浮かんだのが新釧路川沿いの堤防に沿った道。
スタート地点は鶴見橋近くにある治水記念公園に決めた。
鶴見橋は、その名の通り照明や飾りは鶴。
この治水公園は、釧路川の氾濫を防ぐ為に岩保木から釧路川を分流し直線化して10キロ余を掘削し、新釧路川を作った記念として作られたものだ。
堤に沿って歩くと仁々志別川との合流地点があるが、ここは冬に白鳥が羽を休める場所だ。
少し遠回りして橋を渡り、通称、十条と呼ばれる地域を通過。
ここは十條製紙(現在は日本製紙)があった場所で、フラミンゴが店内に作られた緑地で放されていた十条サービスセンターは解体され、広い敷地に今はホームセンターの新築工事が行われている。
再び川沿いに出て1キロ程歩いた所で嫌な気配。
予定ルートを迷わず変更して本気のスピードアップ。
目指すは大型電気店。
間に合えば良いけれど嫌、絶対に間に合うさ。
ここは強気で攻めなければ。
寒い空気の中、嫌な汗が流れ出た。