高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

朝ドラの中で

2014年07月27日 04時06分11秒 | 竹細工

今放映されている、NHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」の中には、竹篭がよく出てきます。大正から昭和に掛けての頃、NHKは時代考証もしっかりしているので、当時の生活風景の何に、とても沢山の竹篭が使われて居た事が判ります。

花子の両親が、竹篭を編んでいる。
花子の母親役の室井滋が実に旨く竹篭を編んでいた。

Img_1169 編んでいる所も映されているのだが、これは素人の手付きでは無いな!と、思わせる。
このシーンを撮る為に、竹職人から手ほどきを受けたのだろうか?

Img_1180 昔は、赤ちゃんを寝かせる篭も手作りで作っていたのだろう。

プラスチック製品が出回る前、竹篭は日本の輸出製品の花形だった時期もあるのだ。港で舟積みされる山の様に積まれた篭・・・・・そんな光景が当たり前の時代だった様だ。

現在は、反対に中国や東南アジアから、日用雑貨としての竹篭がコンテナで輸入されている。
私たち国内の竹職人は、海外では作れない、クオリティーの高い物を作ることでしか生き残って行け無いのか?
いやいや、どうやらそうでも無いらしい。少々高くても、安心して使うことが出来る国内産の日用雑貨の竹篭を欲しがる人は、少なからず存在しているのだ。
そんなお客様に品物を届けるのが、私たちの仕事でもある。

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深刻な問題

2014年07月24日 04時41分24秒 | 竹細工

籐の値段が高騰しています。

2年前に私のフェイスブックの記事にこんな内容をアップしていた。

インドネシアが、今年の1月に、籐の原材料輸出禁止処置<wbr></wbr>を取った。
我々、竹細工職人にてっては、死活問題である。
竹細工には、籐をいろんな所に使っている。
先月作った、この作品も、足・縁・手など、最後の仕上げ<wbr></wbr>の所に、籐を使っている。

ところが、その後のインドネシアの動向を気にしてい居る<wbr></wbr>と、こんな記事を見つけた。

インドネシア政府は籐(とう)家具の原料供給国としても<wbr></wbr>知られるが、政府は籐家具製造を国内で振興させるため、<wbr></wbr>今年1月に原材料としての籐の輸出を禁止する措置を導入<wbr></wbr>した。しかし、政府の思惑は外れ、国内で生産された籐製<wbr></wbr>品は売れず、反対に籐の原材料価格が急落し籐の栽培農家<wbr></wbr>が大打撃を受けている。

まだまだ、これから如何なるのか、目が離せない!

この2年の間に、値段は2倍以上になって居ます。
まだまだ、これから先に高くなる見通しです。

Img_1150 籐細工をする職人さんに話を聞くと、事態は本当に深刻で、値段が上がるだけでなく、手に入らなくなる可能性もあるという。
そうなると、死活問題である。

今回、思い切って相当な量の籐を買い込んだ。まだまだ、これでは足らないのだが、何とかしなくては為らないな!Y(>_<、)Y

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青竹伐り

2014年04月20日 04時24分31秒 | 竹細工

2週間の出張から戻り、次の催事の準備をしなくてはなりません。
今回は、16日に帰って来て、21日からの個展ですから、間が、四日間しかありません。この4日間の間に、2週間分溜まった仕事を整理し、ネットの打合せ、工房のミーティングをバタバタで過ぎて行きます。

昨日は、22日から佐賀県の「村岡屋ギャラリー」での個展に向けて、飾りつけ用の青竹を切りに行って来ました。
工房のメンバー井川さんの持ち山で切らせてもらう事にしました。

Cimg9047 杉林の中の竹は、真っ直ぐに伸びています。
此処の竹は、太くてしっかりしています。

吉田君と二人で、10本ほど切らせて頂きました。昨年出たばかりの竹は、まだ青々として本当に美しい物です。

ワゴン車に入る長さに切りそろえ、積み込みます。
この、吉田君のワゴン車には、本当に助かって居ます。
1時間ほどで、切り出し積み込みを終わりました。

工房に戻って来てから、青竹を1本1本洗います。切り出したばかりの竹は、土が付いて居たり、色々な汚れが付いているのですが、洗い上げると、本当に美しい物です。

Img_0140
青竹の瑞々しい緑と、切り口から見える白色のコントラストが、何とも言えず美しい!

この青みは、時間と共に薄れて行きます。まだ、丸竹のままなので、しばらくは青いのですが、割ったりすると、ドンドン水分が蒸発し、青みは消えていきます。
本当に青竹の美しさは、その時その時だけの美しさ。まさに、「一期一会」の美しさですね!

佐賀県佐賀市の高伝寺前、「村岡屋ギャラリー」で、22日から27日まで、個展をしています。
是非、お近くの方は遊びに来てください。

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竹と遊ぶ 生け花展

2013年11月23日 05時23分10秒 | 竹細工

先日、別府の伝統産業会館で、
「竹と遊ぶ 生け花展」が開催されていました。

私たち、竹篭を作る者にとっては、大変勉強になりました。

Cimg7408 これは、玄関に飾られた生け花です。

展示作品は、それぞれが1メートル角のスペースに、4メートルの竹を1本、材料として提供され、如何に表現するのか?
其々が制限のされた範囲の中での創作と為ります。
皆さん、知恵と時間を掛けて工夫されていました。

私たちにも、青竹を使った飾りつけは、展示会なので使うことが出来るので、勉強させていただきました。


また、来年も見に行きたい催しです。

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風車教室

2013年03月07日 05時06分28秒 | 竹細工

昨日は、幼稚園で竹細工教室をして来ました。

Cimg3515 「急がば回れ!」で、今回良かったと思うことは、
いきなり、竹ヒゴで風車を作らせるのではなく、荷造り紐に色を付け、練習に時間を費やした事だった。

Cimg3521

荷造り紐で2回、編み方を練習したので、殆どの人が編む事に目が慣れ、
本番の竹ヒゴでする時にスムーズに行きました。

「一人も出来上がらない人が居なかった。」これが、一番の成果である。

風車を編
ことは、大変難しいので、その分はお父さん、お母さんに真剣になって頑張ってもらいました。
「久しぶりにこんなに集中する時間を経験しました。」と、おっしゃる。

Cimg3531

子どもたちには、風車の羽の部分の和紙を、切ったり色付けしたり、糊を付けて風車に取り付けて貰いました。

お父さん、お母さんが一生懸命作った風車に、子供達が書いた和紙とが一緒になり、親子で大喜びです。
世界に一つしか無い、親子の風車です。
Cimg3543

子どもたちは、出来上がった風車を持って走り回り、大喜び!

私も、久しぶりに幼稚園の園児たちに接して、15年前を思い出しました。

みんな、楽しい時間をありがとう。

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チビタケナガシンクイムシ

2012年10月05日 06時45分24秒 | 竹細工

昨日、テレビで「何これ珍百景」という番組を見ていると、
「孫の手の中から、知らない内に木屑が湧き出てくるのです!」という、投書があった。
番組を見ていると、私たちは、その孫の手を見た瞬間、「チビタケナガシンクイムシ」だ!と、判った。
これは、竹細工に関わっている人間には、常識である。
あの、憎きチビタケナガシンクイムシなのだ!

I_c_bostry_dm3 この虫はぐーぐるで調べてみると

http://www.weblio.jp/content/%E3%83%81%E3%83%93%E3%82%BF%E3%82%B1%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%B7

 チビタケナガシンクイは成虫幼虫ともに主に竹材を食し、成虫は春から秋にかけて年3~4回発生する。竹材の糖分の多い箇所食害し、肉皮や表皮食害しない。竹材以外にラワン材なども食害することがある。越冬成虫幼虫で竹材の中で行われる
 25発育最適

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竹工芸の継承・革新展 に行って来ました。

2012年10月01日 06時42分53秒 | 竹細工

大分県立芸術会館で行われている「竹工芸の継承・革新展」に行って来ました。

Photo 9月12日から、10月8日までの企画展である。
芸術会館のホームページによると

伝統を基盤に近代竹工芸を革新した四作家の代表的作品を中心に紹介し、本県の工芸を代表する竹工芸の無限の可能性に満ちた、創造性豊かな表現を展望します。また、竹工芸関係者と連携して竹に親しむ関連事業を実施します。

とある。

早川尚古齋・田邊竹雲齋・飯塚琅
齋・生野祥雲齋と、近代竹工芸の巨匠達の作品が数多く展示されている。
私は特に「
飯塚琅齋」の作品に感銘を受ける。
豪放な中にも、緻密で計算され尽くした美しさ。年代ごとの作品の中から、
齋の心理状態を想像する。

残念ながら、写真を取ることができないので、ブログにアップできないが、30代の頃に作った文筥に惹かれてしまった。
「私もこんな作品が作ってみたい!」と、衝撃を受けました。


Cimg0751_2展示室の横の部屋では、「竹のワークショップ」が企画され、一般市民が参加して、竹のオブジェを作ったり、竹カゴ教室・竹籠に花を活ける・・・・など、楽しめるコーナーもある。

大きなオブジェを制作していたのが、川島茂雄さん。

Cimg0750_2 長嶋茂雄ではなくて、川島茂雄です。
川島さんは、私より少し年下だが、竹細工では
5年ほど先輩です。
以前、東京の伝産教室に竹細工を教えに行った時に、川島さんが、教室の講師をしており、その時以来の再会である。もう、10数年前の事である。

現在は、大きなオブジェの制作で、世界をまたに活躍している。

ワークショップの横のコーナーで、別府の作家や職人達の作品の展示販売があり、私の作品も、そこで販売していました。
昨日は、販売の最終日で、作品の撤収に行ったのです。

これほどの竹の企画展は、なかなか見ることは出来ません。
10月8日まで、大分芸術会館で開催されていますので、竹に興味のある方は、是非、お出かけください。

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竹ガール ひとみ

2012年08月18日 06時19分59秒 | 竹細工

昨日は、次男坊シンラを大分市内まで送って行ったついでに、後継者育成事業で教えた「竹ガール ひとみ」の工房に行ってきた。

滝尾橋から少し行ったところにある工房で、「ピクニック・アート」と看板が出ている。
久しぶりに行ったのだが、随分と回りの環境が整備されて、走りやすくなっている。
久しぶりに、と言うのは、
竹ガールひとみの事は、小さなころから知っているのだ。
お父さんは、鉄の造形作家として、日本でも有数の作家である。そのお父さんとの付き合いは古く、もう30年近くの付き合いである。そんな関係で、ひとみがきょろきょろとした目を輝かせて、お父さんの車に乗っていたのを思い出す。

Cimg0112 工房に入ると、「府内パッチン」で使われる大きな張りぼての顔が見下ろしている。
家業の造形アートで作っている作品だ。今年の「府内パッチン」では、最優秀賞を貰ったそうだ。

ここの2階が、ひとみの作業場だ。けっこう広いので、竹細工をするには十分の広さである。大分市内で、これだけ広いスペースを自由に使うことが出来るなんて、お父さんのおかげですな。

Cimg0114 この日は注文の大ザルの材料取りをしていました。

ひとみの凄いのは、素晴らしい営業力を持っている事だ。竹の学校に来る前の仕事で得た、人間関係をフルに活用し、いつの間にか大きな仕事を次から次へと取ってくる。
この可愛い顔からは想像できない、頑張りとエネルギーの持ち主である。

私は、後輩の竹細工を志す職人に、常々、行っている事だが、「良い作品を作ることは、当たり前の事であって、それを、如何に、販売していくか!作り事と、売る事は、職人の両輪なのだ!」と言っている。

彼女の様な新しい感覚で、新しい販路を作って行く事が、これからの世代に求められる事である。

Cimg0115 自立する竹職人として、これからも目が離せない「竹ガール ひとみ」です。

頑張れ~、竹ガールひとみ!

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竹細工教室

2012年07月25日 05時10分54秒 | 竹細工

昨日は、次男坊シンラの通っている岩田学園 APU・立命館コース の高校1年生・2年生を相手に、竹細工教室に行ってきた。

昨年に引き続いての竹細工教室であった。
昨年は、素人が竹細工をするのに、一番適している「四海波花かご」の制作を行った。

最初に依頼があった時、
「2年生は昨年「
四海波花かご」を、教わっているので、1年生と2年生は、違った物を教えて欲しい」と、要望があった。
とても、無理な注文である。同じ時間に同時に違う物を教える事は、どう考えても無理である。何故なら、教える人間が、私一人しかいないのだから・・・・・

Cimg9559 結局、当初の1年と2年に違った物を教える事は出来ないので、昨年遣っていない物を教える事に成った。
今年の教材は、「風車」にすることに、

たった4本のヒゴを使って、この立体的な風車が出来るとのは、素人から見ると不思議な事である。

さて、いったいどんな授業になりますやら・・・・

P1030406

大講義室を使って、授業が始まりました。

本来、私がこの風車を制作するのには、2分くらいで作ります。

10時半から12時半までの、2時間なので、充分時間があると思っていたのですが、何分、竹ヒゴを見るのも、触るのも初めての生徒も沢山います。竹ヒゴの表と裏を教える事から始まります。

黒板に大きなヒゴで説明しながら、途中途中を確認。
みんな一生懸命やっています。

「解らない時は、手を挙げて下さい」と、云うと、最初に元気よく「判りません!」と手を上げるのが、先生のテーブルでした。

Cimg9554
このチームに教えるのが、一番問題であった・・・・(笑い)

私の計算では、前半の1時間で骨組みの風車を作り上げ、後半で羽に紙を貼り、軸棒に爪楊枝で留める。
残った時間で、竹細工の話や、材料取りの話をし、最後に全員が作り上げた風車を持って、記念撮影をしたいと、思っていたのですが・・・・

残念ながら、一人で36人を教えるのには、やはり、無理があるようです。(補助員として、妻が手助けをしている)。

判らない所へ行って、手直ししている間、他の生徒たちの手は止まってしまう。
事前に、各テーブルに一人ずつレクチャーして置き、各テーブルで指導できる人員がベストな状態だと思いました。

骨組みが完成し、和紙を張る段階になったら、残り時間15分しかありません。

時計を見ながら、急きょ、予定変更・・・・・

P1030418

先に、軸棒に風車を取りつけさせ、和紙を張ることは、後で、各自が行う。と、いう事にしました。

これは、私の計算ミスでした。40名近い素人に、一人で教える事の難しさを感じました。
しかし、最後まで、仕上がったテーブルもあり、喜んで風車を回している笑顔は、目がキラキラと輝いていました。

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竹の訓練校が2年制になります。

2012年06月23日 07時10分15秒 | 竹細工

別府市にある、「竹の訓練校」
現在は「竹工芸訓練支援センター」という名称になっているが、判りやすくいうと、竹の職業訓練校である。
古くは、昭和13年設立と云うから、戦前から70年以上の歴史がある。
私も、ここの学校を28年前に卒業している。

全国でも、公共の職業訓練をする竹の学校は、別府にしか無く、全国から竹細工を学びたいと云う人が集まり勉強をしている。現在は、20人の定員で、毎年60人以上が、入校志願してくる。私が通っていた頃は、定員が30人で、当時は学校の裏に寮もあり、5人ほどが寮生活をしていた。
一番多い時は、2クラスで60人の定員の時もあったと聞くので、大変な盛況な時期もあったのだろう。

しかし、職業訓練と言うのは時代の流れを反映し、日用雑貨にプラスチック製品が出来だし、海外から安い竹細工が入って来るようになると、自然と国内生産の規模は減って行った。
それに伴い、竹細工の養成機関であるこの施設も、定員が30人から20人になり、この度、10人定員が変わります。

それに伴い、竹業界の有識者?の意見を聞きたいという事で、私も呼ばれて発言してきました。

Photo

現在の、定員20人、1年制から、定員10人、2年制に変更になります。

この制度変更は、時代に合った変革だと思います。毎年、毎年20人の卒業生が居ても、それだけの受け皿が竹業界には無いのです。卒業したばかりは、竹細工を続けていても、誰もが、竹細工で生計を立てて行けれるわけでなく、10年もすると、一人か二人しか、生き残っていません。
それと、竹細工の技術を身に着けて行くには、時間が掛かります。他の職業訓練より、アナログな要素の強い訓練になります。直ぐに結果が出てこないのも、こういった伝統工芸の訓練の特徴でしょう。
それならば、間口を狭めて、より深く勉強してもたってから、社会に巣立って方が、現実に適していると思います。

もちろん、今までよりは倍の時間があるので、習得する技術だけでなく、卒業後の生計を見据えた職業訓練のカリキュラムに変更して行かなければ為らないと思います。

昔は、「人より、より早く、より多く、より綺麗に・・・・・」と、作る事だけに専念して制作すれば良かったのですが、
現在は、良い作品を作ることは当たり前、その後の販路を作る事も同じくらいの大きさで、取り組んで行かなければなりません。
以前は、職人として良い物を作り就職すると云う道でしたが、今は職人として、また自分自身が経営者としてやっていかねばならないのです。

インターンシップなどの制度を使って、事業所の作業を直に体験してみる(もちろん、1日とか2日で表面的に、ちょこちょこっと見ていくだけでは意味が無い)とか、販売現場に実際に立ち会ってみるなど、現実の社会での竹工芸を知る訓練をして貰いたい。

定員が少なくなった分、入校時点での選考が、より重要になってくるが、少数精鋭で、本当に竹細工を生業として生きて行くという人材を作って欲しいものである。

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教科書に載りました。

2012年05月22日 07時21分13秒 | 竹細工

私は手タレ?

1年半ほど前に、出版社から電話があった。
ひょっとしたら、「ジゴロの心得」を読んで、出版しない<wbr></wbr>か?と云う電話かと思ったが、残念ながら、1年半前には<wbr></wbr>、まだ「ジゴロの心得」はスタートしていなかった。

「何か?」と思いながら、話を聞いてみると・・・

学校の教科書を出す出版社で、「来年の教科書に出させて<wbr></wbr>欲しい!」と、言うでは無いか。
「えっ、私が教科書に・・・・・」
「はい、是非」
「そうですか、私も長年やって来ましたが、遂に、坂本竜<wbr></wbr>馬や高杉晋作、福沢諭吉などと、肩を並べるのですか?」
「あぁ、いえ、歴史の教科書では無いんで・・・・・」
「あっそう、それはそうですな、私はまだ生きているし。<wbr></wbr>。。」
「美術の教科書で、竹工芸を紹介したいのです。」と言う<wbr></wbr>、

その後、何度か資料や写真を送ったりのやり取りがあった<wbr></wbr>。

親兄弟、親戚、友人や、学生時代の恩師などに、来年の中<wbr></wbr>学校の教科書に載ることを風潮してしまった。
「まぁ、6ページ・8ぺージの特集にはならないと思うが<wbr></wbr>、せめて2ページくらいの大きさにはなるんじゃないかな<wbr></wbr>?」なんて、
中学の同級生達に言わせると
「あの、悪がきだった高江がなぁ???教科書に載るなん<wbr></wbr>て?」
「小さい頃に腕白な方が、大きくなって面白い事をするん<wbr></wbr>だな!」などと、不思議がる。

先日、その教科書が送られてきた。

Cimg8653

期待を胸に、何処に載っているのだろうと、ページをめく<wbr></wbr>る、
なかなか見つからない、
私の送った、「真剣な眼差しで、一心に籠を編んでいる写<wbr></wbr>真が無い。オカシイな?」
?????

遂に見つけた。
「たった、これだけ!」

Cimg8656

私は手タレ?

Cimg8654

「日本各地の伝統工芸品」と云うページで、私の手だけが<wbr></wbr>写っていた。。。。


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竹工芸課終了作品展

2012年02月27日 06時04分51秒 | 竹細工

例年、2月の終わりになると、大分市内のデパートで、「竹工芸課終了作品展」が、催される。
Cimg7117 私も後継者育成事業で、数人の生徒を教えたりしている関係で、直接知り合いになっている生徒が居る。学校では、前半の半年間で、基礎的な技術の習得、後半になると、応用実習が多くなり、それぞれの生徒が一品物を作ったりする。

このデパートでの作品展では、課題科目の作品や一品物の作品も、展示即売されている。市価の十分の一くらいの価格で売りに出されるので、あっという間に売切れてしまう。

Cimg7121 生徒たちも、お揃いの黄色いジャンパーを着て、説明やら販売にあたっている。

この展示即売会を通じて、生徒たちは初めて、お客様と直接接する事が出来る。
今までは、学校で技術の習得だけを主に、販売するという事には、まったくタッチしていない。
人は、無料で貰うものなら、文句は言わないが、一円でもお金を払うとなると、まったく違った目線?価値観で作品を見る。
「自分の作品を、お客様がどんな評価で見ているのか?」
「手に取ってはくれるのだが、買ってはくれない、如何してだろう?」
「どんな所を、お客様は見ているのだろう?」などなど、
直接、お客様の声を聞くには、良い機会ですな。

ヒゴ取りの実演をしたり、作品説明をしたり、学校のプログラムも、もっともっとお客様と接する機会が、多くなるといいのですが・・・

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花と竹篭

2011年06月18日 06時00分08秒 | 竹細工

毎年、竹細工伝統産業会館で「いけ花篭展」が開かれていた。

最近は住宅事情が変わってきたためか?いけ花を生ける人が少なく成って来たのか?花篭の需要が随分減ってきている。
昔は、花嫁修業と称して、お花やお茶は、女性であれば誰でもが、一通りは見につけなくてはいけない物であったが、現在は、フラワーアレンジメントになったり、造花の技術が進んだり、随分多様化している。

お花の生け方を知らない若者が増えてきている。

そんな中、こういった展示会は、良い見本になる。
610_003
610_016 610_017 610_001 特に今回は、小さな花篭に入れられた作品が印象的だった。

たくさん生けこまなくても、山野草を一輪投げ入れるだけで、部屋の雰囲気が随分変わる。

もっともっと、花篭を部屋のインテリヤで使ってくれると良いのだが・・・・・・・・・・

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産業として残るには?

2011年06月04日 05時34分17秒 | 竹細工

先日、萩市の俥宿での個展の時、オーナーの中原さんとお話をしていた時、
中原さんは、人力車の車夫であるのと同時に、人力車の製作もしている。

現在、日本で人力車を作っている会社は1社か2社しか無くなってしまったそうだ。後は中原さんの様に個人でこつこつと製作をしている所ばかりである。それも、ごくごく少数である。

その日も、中原さんは、人力車の車輪を修理しているところであった。
人力車の車輪と云うと、みんなが知っている自転車の車輪と構造は同じであるが、大きさがまるで違う、
その、タイヤを取り付けるフレームの調整をしていた。
スポークの張り具合を見ながら、フレームの歪みを整えて行くそうだ。自転車の様に高速で走るわけでは無いが、この車輪の調整が悪いと、乗り心地に大きく影響するそうだ。

この直径1.2メートルくらいあろうか?と思える、フレームを作る職人さんが、もう日本では一人しか居なくなってしまったそうだ。その人も、もう高齢で、あと何年仕事が出来るか?不安が付きまとっている。

スポークも、ホントに良いスポークを作れる工場があと1軒だけ残っているだけだそうだ。新たに、同じクオリティのスポークを作ってもらうとなると、とんでもない値段になるそうだ。

それと、同じことが竹業界でも言える。
我々、竹工芸士も、ただ、竹を割って剥いで、ヒゴを作り、編み上げて篭を作るだけでは、棲まないのだ。
先ず、竹薮に入って竹を切り出す「切り子」さんが、絶滅寸前である。
次に、切り出された竹を製竹する、竹屋さんが、風前の灯である。以前は、別府市内だけでも10件近くあった竹屋さんも、今は辛うじて1軒だけ、残っている。

では、自分で竹薮に入って、竹を切り出すことから始めるとなると、竹を運び出すトラックから手配しなくては為らない。
竹を製竹する時に、油抜きと云うことをするのだが、長い竹を煮込む、大きな釜を作らなくては為らない。また、油抜きした竹を乾し上げる、広い干し場が必要になってくる。
それらを、自分達で管理して行こうとすると、けっこうな経費と労力が必要となる。

また、私達が使っている道具類も、特殊な刃物を打ってくれる鍛冶屋がなくなってきたのだ。需要が少ないため、仕事にならない!高齢化して跡継ぎが居ない!などなどの理由のため・・・・・

そして、手作りの工芸品の価値を判って、購入してくれるお客様が減っている事実も大きな要因である。

どんな物でも、個人では産業として成り立つ事は出来ず、縦横の関わりを持った産業が健全に成り立ってこそ、作品は作られている。その何処か一箇所でも途切れてしまったら、それを補うのには大変な事になる・・・・・・

そんな事が目の前に迫ってきた最近です。

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岩田学園 APUコース

2011年06月02日 09時10分36秒 | 竹細工

次男坊シンラが行っている「岩田学園」から、竹細工の教室?体験学習?を出来ないか・・・・と、問い合わせが来た。
岩田学園の中の「APUコース」の生徒に教えて欲しいと、云うことだった。

「APUコース」とは、別府市に「立命館アジア太平洋大学」と云う大学がある。
名前から想像できるように、生徒の半分以上が留学生と云う、珍しい大学である。其処と提携した、立命館アジア太平洋大学に進学する専門コースとして、作られたコースだ。

高校1年生と2年生の約30人に、「日本の文化に触れよう」と云う内容の授業である。

「小難しい話をするより、実際に体験してもらうことの方が、感じることが多いだろう。」と、竹篭製作の教室を開催する事になった。

62_001a 最初に簡単な自己紹介をさせて頂き、直ぐ「花篭」製作に取り掛かった。
初めて、竹ヒゴを触る生徒達にとっては、何もかもが?興味津々である。
先ず最初に、竹ヒゴの「皮」と「身竹」を説明するのだが、私が「皮と身」と云うのだが、生徒は「ツル」と「ザラ」ですね?と云う。
「そうか!生徒にしてみれば、ツルツルしている方と、ザラザラしている方が、感覚的に判りやすいのだ。」

62_016a 岩田学園の高校1年・2年の生徒達は、実に可愛らしい!誰一人、今風の化粧をしたり、突っ張ったりしたような生徒が居ないのだ。
みんな、素直で真面目な生徒ばかりなので、かえって驚いた。

慣れない手つきで、一生懸命竹篭を作り始めると、どの生徒も、必死で作っている。
一人、一人の製作する篭が、微妙に表情が違うのが面白いのだ。隣の生徒の形を見て、笑ったり、羨ましがったり・・・・・・

2時間の授業はあっという間に過ぎてしまいました。
先生が「どの授業より、生徒が熱心に嵌っていました。」と嬉しい言葉を頂いた。

頭で覚えたことは、2日~3日すれば、殆ど忘れてしまうが、体験したことは、なかなか忘れない。彼らの記憶の片隅に、ほんの少しでも残ってくれれば、この授業は成功ですな!

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