今回の催事で、もう一軒紹介。
お隣に出店しているのは、奄美大島から「大島紬」の元(はじめと読む)さん。
実に柔和な表情で接客をされる方だ。息子さんと二人で来られている。
私が、目を見張ったのが、元さんの着付けの凄さだ。
お客様が、大島紬に興味を持っている時に、ただ、反物のままでは平面的なので、実際に着物になっているか?の様に、クリップで留めて、あっという間に・・・・本当に着物を着ているか?と、見間違えるほど作り上げていく。
その手際の良さに、ほれぼれするのである。
今までにも、他の着物やさんが着付けるのを見てきたが、この元さんの着付けはまるで次元の違う・・・・・名人技である。
お客様は見事に、仕立てあがった着物を着ている様に錯覚し、また、元さんの巧みな話術と、柔和な笑顔、手際の良い技に酔いしれていくのである。
この着付けには、感服いたしました。
元さんとお話をしている時に、会場内を着物姿の若い女性が通りがかった、素人の私が見ても、着物の着方が変である、
そこで、元さんに
「あの娘さんは、まだ着物を着付け無いのでしょうね。」と聞いてみると、
「そうですね、まだ着物を着始めたばかりでしょうね、
何処かの着付け教室で習い始めたのでしょう。本人は、着物が着たくて着たくて仕方がないのでしょう。
着物が着崩れた時に、まだ直し方が判らないから、ああなるのですよ」「やはり、着慣れてない人の着物は何か変ですね。」
「そうですね、しかし、着物は慣れなんですよ。着ているうちに自分の着方が判ってくるものなのです。
最初は下手なんですが、それを見守ってあげなきゃいけないんです。
芽を摘んじゃ、いけないんです。」
「私も、昔は芽を摘んでしまった時期もありましたよ。」とニコニコ笑いながら仰る。
元さんの人柄が出ているお話であった。
みなさんが、こんな素敵な販売が出来れば良いのですが、そうはいかない。
お話を聞いてみると、大島紬を取り巻く環境も実に厳しく、市場が小さくなっているのだ、最盛期には奄美大島だけでも、24万反の生産があった大島紬も、現在は8千反にまで減っているそうだ。実に30分の1の規模になっているそうだ。
厳しい現実ですな!
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