名古屋での朝歩き、
この日は、栄のホテルから北に歩いてみました。市役所・名城公園・浄心と歩いて来ました。
この浄心という所に、昔、昔、「浄心ハイツ」という映画館がありました。今から50年前の事ですから、当時は娯楽の王様といえば、映画だったんです。
昔の映画館というのは、東映・大映・松竹などの映画会社の系列館がたくさんあり、私が住んでいた地域にも、3映画館がありました。繁華街の一流のロードショー館では、1本だけの上映ですが、場末の映画館では、2本立だったり、その下の3本立ての映画館がたくさんあったのです。
浄心ハイツは、この3本立ての映画館で、昭和40年台頃の入場料は、確か、子供は40円だったような気がします。
私は大の映画好きで、ちょくちょく、学校が終わってから、一人でこの映画館に行っていました。3本立ての映画を一回り見ると、5時間くらい掛かります。
当時の映画館は、客席の入れ替えなどと云う事はありませんので、何時間でも、見ていることが出来ました。
夢中になってみていると12時近くになり、母親が迎えに来ることもしばしばありました。
そんな思い出の浄心ハイツは、今では跡形も無く、住宅街に変わって居ました。
浄心から、更に北に進むと、子供時代を過ごした笠取町です。
私が住んでいた所も、マンションが立ち、全然変わってしまっていました。このカンショの奥に住んでいたのです。
「カンショ」とは、細い道の事をそう呼んで居たのですが、「間所」と書くのが正しいのでしょうか?
近所を歩いてみて、感じたのは、「こんなに狭い所だったろうか?」「こんなに短い距離だったろうか?」と、感じる事です。
子供の頃には、もっと広くて遠かった様に思えたのです。
不思議な物ですな!
ぐる~と、小学校時代の校区を一回りして、ホテルに帰ってきました。
ここが私が通っていた、庄内小学校でしたが、今は会社の研究所の様な物に変わって居ました。
所どころに残る面影に、当時の事を思い出すのです。
懐かしさと、不思議な思い出を感じながらの朝歩きです。
この日は、13キロと少し歩きすぎてしまいました。
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