高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

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鳥天の籠

2012年02月02日 07時08分19秒 | 作品紹介

大分の名物料理に「鳥天」がある。

「鳥天」って、何?と、思う人も居ると思うが、鶏肉の天ぷらだ。
今ブームになっている、から揚げとは、ちょっと違う。

大分県民にとっては極めて一般的な料理であり、県下各地のレストランや定食店、喫茶店、中華料理店、弁当屋で定番料理の一つとして供される。

家庭でもよく作られており、大分県民の家庭の味ともなっている。 このため、大分県民には「とり天」が全国どこにでもある料理だと思い込んでいる人も少なくないが、大分県以外で供されることは少ない。

そんな大分を代表する「鳥天」

今回は、全国の物産展などで鳥天を販売する業者さんからの注文品。
「物産展の対面販売で、揚げたての鳥天を盛り付ける籠を作って欲しい!」という、以来である。
大きさは、55センチ×45センチ、高さが10センチ~13センチくらい
けっこう、大きな籠になる。

今までは、安い中国製の籠に盛り付けていたそうだが、直ぐにダメになってしまうのと、やはり、「大分を代表する食べ物だから、大分の竹細工で作りたい」という事で、

Cimg6766 試作してみました。
まだ、これは骨組みの段階です。

「簡単に編めて、丈夫で、値段もそこそこに!」と云う、条件で考えて行くと、どうしても、六ツ目編みでざっくりと編むことになる。
しかし、形は四角形で・・・

ちょっと専門的になってしまうが、「
六ツ目編み」と云うのは、六角形の連続で編んでいくのだが、角の部分だけ五画形に変えると、立ち上がる。
その中に、七角形を入れ込むことで、六角形の底編みが、四角形の立ち上がりに変わって行く。
まぁ、これは一般の人には判らないと思いますが、変則的な編み方で、六角形を四角形に変えた物です。

この籠の、底には太い筏竹を差し込み、鳥天がこぼれ落ちない様にする。側面も、もう少し竹の密度を増して、強くする。

心配なのは、暖かい揚げたての鳥天を盛り付けて、カビが生えないだろうか?

この事だけが、気がかりである。

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