高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

似顔切り絵

2009年05月24日 06時56分00秒 | 職人仲間

524_001 似顔絵を書く人は多いが、切り絵にする人は珍しい。見てみるとまだ若い女の子だ。お客さんと話しながらチョキチョキチョキと切り刻んでいく。切り絵なので一発勝負である。アレッと思って手が滑ったなどとは言えない。

似顔絵のように特徴をデフォルメする訳にはいかない様で、見たままを素直に鋏に伝えている。ものすごく似ているとは思わないが、全体の雰囲気を捕らえている。初めて見る人を、その場で10分ほどで切っていくのである。これは切り絵の修練というよりは、彼女の才能による所が大きいのだろう。

524_003お客様がひと段落した時、私も切ってもらった。今の私より10年くらい若い顔になっている様だが?

「干支は何ですか?」と聞くので

「羊です」と答えたら、頭の所に羊を切り入れてくれた。これは彼女のサービス精神なのだろう。

彼女の技術は、もっと磨きこんで行けば、世界に通用する面白い芸になると思う。紙と鋏さえあれば、世界の何処へでも行けるなんて素敵な事だね!

竹工房オンセ

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