私の好きな映画

私の好きな映画 と 大好きなジュリーな 毎日

FELINEI SATYRICON フェリーニ サテリコン

2011年02月22日 | 古い映画
すごい昔、テレビの深夜に ずたずたにカットされたものを 最初に見ました。でも すごい印象的だったので、それから、
池袋の映画館で 見て、ビデオを 借りてまた 見て。。。
で、DVD を 買って、 時々見てます。今のように、好きなときに好きな映画を見ることができる時代は すごい、いいな。

主人公のマーチンポッターが 素敵。彼はその後別に大スターにはなりませんでしたが、なぜ? 俳優という、職業にそれ程
野心がなかったからでしょうか?この映画の彼は 水が全編に わたって滴るほどにいい男。色っぽい。ハンサムなんて言葉はぜんぜんふさわしくないほど 美しい。この方を見るだけでもこの映画は 価値のある映画です。

テーマは たぶんローマの時代の 不安な政治の世界に影響される 人々。贅沢な貴族の世界。でも その 世界を漂流していく主人公が
美しいのでもう 魅せられるつつ 不可思議なローマを 感じていきます。
最初は主人公と友人と 主人公の愛人(奴隷)との3角関係から スタートしていきます。最初映画を見たときは、主人公の友人て
なんて厭なやつ! としか 思わなかったのです。 途中で殺されますがそれまで、ずーーと 主人公と一緒に行動をともにするのですが
あまり、その意味を考えていませんでした。あまりにも フェリーニ独特の さまざまな色合いの世界に 惑わされていたので。
で、何年かたって、あれ? いや、これって。。。 この友人は主人公のことを 愛しているんだわ!!! と きずいたの。
そういう視点で映画を見ると ええ マジ本当に。

まあ、それ以外にも当然不思議な舞台や、ローマ時代の貴族の饗宴、(横になって食べたら吐くそれでまた食べる)、ガレー船の奴隷たち、それらを綺麗な映像で見られます。あまり、面倒なことを考えず、この不思議な世界を エンジョイすることができる映画。

でも 本当に主人公は美しいです。この映画は大好き。