私の好きな映画

私の好きな映画 と 大好きなジュリーな 毎日

以前から好きだった 小説で、

2013年02月08日 | ジュリー
森茉里の恋人たちの森 というのが、あります。短編集です。
たぶん、有名なのが、そのなかの”枯葉の寝床”という、小説だと思うんです。
結構、栗本薫とか、今市子とか、この小説に、関して、書いていたりしてますよね。
私も、ええ、大変すきなんですが、実はこの、短編集のなかで、一番すきなのが
”日曜日に僕はいかない” という 短編です。
ストーリーは
半朱(ハンス)という、美青年が、達吉という、小説家に、惹かれていく過程が
書かれています。そのために 犠牲になるのが、ハンスの婚約者 与志子です。

”与志子はハンスが好きだと言ったものは忘れない。少しの間も、ハンスを不幸に
させまいとする。(この娘は僕に、血のしたったままの心臓を捧げてくれている)”

与志子について、描かれた部分ですが、私の、ここの表現がすごい、好きでした。
ただ、こういう愛い仕方って、本人を不幸にしちゃうんですよね。何故か。
まあ、それはともかく、

この小説のなかのちょっと、酷薄なハンスを私は 20代のジュリーに演じてほしかったなあ
っと、切に思ってしまうのです。”悪魔のようなあいつ”を 作ったとき、
阿久さんや、久世さんが ジュリーにふさわしい話をいろいろ 探していたというじゃ
ないですか。 でも、そのとき、その現場に 腐女子の方はいなかったんですねえ。。。
もし、いたら、絶対に、森茉里の小説がでてくると 思うんですが。。。

ハンスは 以前小説家希望で、達吉のところに出入りするようになります。
達吉がハンスのことを気に入っているのを、ハンスも気がついています。
気がついていながら、ふと、知り合った、与志子と、つい 婚約してします。
でも、やっぱり 達吉の愛も欲しい。。
与志子との、婚約を破棄するために ハンスは手紙を書きます。
その出だしが、
  ”僕は日曜日には行かない” なんです。
この、勝手な男って、 。。。 私 好きです。
このくらい勝手な男って、でも やっぱり すごい素敵じゃないといけないですよね。
ぶすな男だと、殴ってやりますけど、ジュリーだったら もう、
惚れ直しちゃいますね!!!

というわけで、今日も 小説を読み直して、妄想してしまう
午後でした。