自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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『フラジャイル』

2008-06-15 21:22:52 | 小説以外 

強くなければ、優しくできないし、

脆さもないと、優しさも出てこない。(By Mr.Children guiter 田原建一 )

妹が持っていた雑誌を見ていたときに、突き刺さった見出しの言葉。

で、今日購入した本が、松岡正剛著 『フラジャイル』(ちくま学芸文庫)

徹底的に弱さという本質的な意味を探っている本。

frajile とは、壊れやすい、とか脆いという意味(ジーニアス英和辞典)。

いったい、弱さとは何たる感覚か。

強さの反対???それとも田原建一氏の言うとおり、強さの一部分なのか???

自分は現段階で、弱さ、脆さについて感じているのは、田原氏のいうものであるそれだと思うのだが・・・。根拠は、強さとは、それ相当の修羅場、痛み、経験(自分が弱いと感じた、認識したところからそれを乗り越えた体験の蓄積)の裏づけがあってこそのものだと思うから。


町田康『くっすん大黒』

2008-06-15 15:20:37 | 小説

(文春文庫)

これは分類が難しい。

話の内容はつまらぬくないが、陰気くさい。この陰気臭さを極めると面白さ、果ては笑いに代わることに読んでいて気づいた。新発見。

大黒とは、人形のことで独立(たたずかすめただけですぐ倒れる人形のこと)せず、部屋に昔から置いてあって、主人公(これはたぶん著者本人と言ってよいのではないか)がその人形のニヤニヤした面になんだかむかついて、捨てることを思いつくが、こんなものを捨てると近所のおばば共の間でよからぬ噂となると勝手に思い込んで、人がいないところに不法投棄しよう、と考える話である。

この本は、友達から借りた本なのだが、何でこの本を購入したのか今度聞いてみることにしよう。まーなんとなく、理由はパンクつながりのような気は・・・・。