自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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運命の人Ⅱ

2012-09-03 23:58:01 | 小説

弓成、一審勝訴から一転、高裁敗訴、そして、上告棄却。

検察庁の上役連中の密談の描写が出てくるが、公的組織は恐ろしい。悪も正義に変わる。まーそれが政治的暴力なのかもしれないけど。マックスウェーバーも言ってますものね。

そして、無念の渦中の中で父親の死。そして、弓成青果は、ライバル九州青果へと売却。

きれいな奥さんと二人の子にも恵まれた毎朝新聞の敏腕記者が不当と呼べる裁判判決によって、一転して、転がり落ちていくが・・・・・。

数年後に沖縄にて、苦労を掛けたまま別れた奥さんへ、と元敏腕記者が持った筆で書いた手紙には、涙が落ちた。