ジェノサイド:大量虐殺
エスニック・クレンジング:民族浄化
それは94年から起こった。それまで第二次大戦後ルワンダの領主国であったベルギーのバックアップを受けて、少数民族ツチ族が権力のマジョリティであった。ところが、虐げられていた側のフツ族の中心人物・活動家だったムボムヌトゥワが殺されたという噂が広まると、怒りに満ちたフツ族は組織化し、山刀(マチェーテ)や釘の付いた棍棒のようなものでツチ族狩りを始めた。
結果、どうなったか。ルワンダ人口900万人のうち9割はフツ族、約1割がツチ族という民族構成だがおよそ80万人が虐殺された。幼い子供、女性、老人関係なく。その後、ツチ族の反政府武装組織RPFがフツ族との戦いを終わらせた。さらにその影響でフツ族の100万人以上の人々が国境を越え、難民キャンプを形成し始めた。そこではコレラが蔓延しはじめた。
マグナム通信社クリス スティール・パーキンス、ナックウェイ、ジル・ペレスなどのジャーナリストたちが、写真に収めている。
少女の両手は切り落とされており、色鮮やかな服を着るも瞳からは涙があふれでる女の子、
山刀で顔を切り刻まれるも生き残った少年の顔写真など。
そんな写真を撮っている暇があるなら助けられるのではないか、という人も中にはいそうだ。だが、そんなことを思う前に自分に何ができるか。まずは知ることから始まるのではないか。
知らなかったではとても済まされないのではないか。
知らなかったその時点で黙認という形で加担していたのではないか。
少なくとも生き残った人々、家族からはそう思われているのではないか。
ならば、それは無知も罪になるのではないか。
日本に、そして自分に出来ることなんてたかが知れてる。本当にそうだったろうか。
今後もそうやって見過ごしていくのだろうか。
そんな人間になりたくない。
だが、戦争・紛争がなくならない限り、生きている限り付きまとう問題だ。
今の段階では、少なくともこういう情報を自分なりに集めて関心を持ち続けなくてはならない。
少なくとも自分が無知だということは知っていたいと思います。
無知が罪なら 戦場ジャーナリストが
写真をとって非難されるのは確かにおかしな
話です。
以前 自分は魔女狩りについて調べていましたが、
過去を知ることは同じ過ちを二度と犯さない為の
一つの手段だと考えています。
知ること、伝えることの大切さをあらためて実感
しました。