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IT業界の顧客満足について システムによる業務効率化とは

2016-01-23 16:19:01 | 経営-ミッション-ビジョン-グランドデザ

特に業務システムについて。

カスタマイズ対応する場合や、初期のシステム導入について

工数ベースでの見積を作成するところがほとんどだ。

ここがシステムインテグレーション(SIerシステムインテグレーター)業界

の大きな問題だ。ここにお客様側の業務効率の視点が入っていない。

ここに焦点を当ててつつ、工数も加味しつつ見積・提案することは難しいのだろうか?

システム化による効率化とは、突き詰めると2つしかない。自動処理と情報共有である。

①自動化

マスターセットアップによるデータ転記から始まり、

例えば伝票入力時、見積や受注伝票ならば得意先コードを入れると、

関連情報がほとんど初期値としてマスターから自動複写される。

そのワンエントリーが、受注への複写、出荷情報(物流)、売上、請求、入金、

最終的な仕訳伝票へ伝達される。

(データが、インプットされると転記→分類→集計→計算→伝達)

されていく。

統合システムだとこれがなおのこと効果を発揮するわけだ。

できた仕訳からさかのぼって、元伝票情報を照合していくこともできるようになる。

試算表→元帳→仕訳→入金→請求書→売上(あるいは仕入)

さらに貿易機能まで統合されていると同じようにデータがリアルタイムで、

転記→分類→集計→計算→伝達され、会計までつながる。

 

②情報共有

タイムリーに各業務担当者がそれぞれの職務分掌内で

伝票入力を行えば、システムが転記→分類→集計→計算→伝達を

してくれるので、各業務部門の上長・意思決定者は、在庫状況、売上状況、粗利状況、

資金繰り状況が即時に把握できるようになる。

①②の結果、③意思決定のスピードアップにもつながることになる。

もっと、お客様の満足度の視点があっていいと思うのだ。

上記内容と下記の書籍の関連性は特にない。私も業界に身を

おいていることから感じた現時点での結論である。結果的に下記のようなタイトルの

結果になりかねないが。

著者名:斎藤昌義

書名:システムインテグレーション崩壊

出版年:2015年(3刷) 第1刷は2014年

出版社:技術評論社 総ページ数 210ページ

システムを使った業務改革については、また別に記載するが、

マッキンゼーアンソロジーシリーズ

横浜信一他『マッキンゼー ITの本質』(ダイヤモンド社刊)の

ファーストリテイリング社ユニクロのCIOインタビュー記事が秀逸でとても参考になる。


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