硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

二つの事件に共通するものは。

2013-06-27 20:49:17 | 日記
中学一年の男子が小学生の男児の首を絞めるという事件と、高校2年生の男子生徒が同級生をカッターナイフで刺すという事件が起こった。僕はこの二つの事件に共通点があるのではないかと考えた。

彼らの動機はまだ分からないが、自身の気持ちが誰かを傷つける事に傾いていったことは間違いない。

きっと自身の中では補えぬなんらかの気持ちの隙間を行動によって埋めようとしたのであろうと思う。

しかし、彼らはどうして短絡的に人を傷つけようと思ったのかが問題である。

そこで、思ったのが個性である。

個性的であることが肯定された世の中では、個性的である事が個人の才能を伸ばす事であると誰もが信じていたからであろうと思う。たしかに型破りな生き方で成功を収めた人もいるが、でもそれはその人の能力であって個性ではないと思う。

個性的なのはよい事である、他者の事よりも自分の事を優先した方が得る利益が大きいと信じ込んでしまったら、人を傷つける事すらも肯定的に捉えるようになるのではないだろうか。

本当の天才は個性的であることを意識しない。だから我が道を迷わず進んでゆけるのである。

しかし、凡人が幼いころから個性というものを肯定的に捉えられていたら、その人格は自己が中心となってゆくのではないだろうか。

彼らが自己中心的な人物かどうか定かではないが、ためらわず他者を傷つける事が出来る個性的な人達である事には間違いない。

それでも世の中はこの個性を肯定的に捉える事が出来るであろうか。

もし、それでも個性であり、肯定的に捉えるべきだといえる世の中であるのなら、知らない人に突然刺されたとしても、文句の一つも言えないようになるのではないでしょうか。そんな世の中嫌ですよね。

だから、まずは協調性という当り前な事を重んじる事から始める方が大切なのではないかと思うのです。