硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

いつやるか?

2014-07-05 20:33:23 | 日記
僕はどうも期を逃してしまう性格のようである。

この間、事のついでに立ち寄った靴屋さんで、一足のスニーカーに一目ぼれをしてしまった。以前からスニーカーがほしくてちょくちょく見て回ってはいたけれど、なかなかこれと言うものに出会う事がなかった。しかし目の前にあるスニーカーはまちがいなく僕の感性に訴えかけてきた。

そっと手にとってじっと眺める。色と言い、デザインと言い文句なしである。しかも、プライスダウン商品と明記してあるので値段も5000円以内とリーズナブルでこれは買いだと思い、財布を広げて見ると1000円札一枚と小銭が少々しかなかった。

それでも、お店には沢山の靴が陳列されているのだから、そうそう売れていく事はあるまいと高をくくり今度のお給料で買えば良いと思ってその店を後にした。


それから5日後。恋人に会うときのような心持で足早に陳列棚へと直行してみると、そこには新しいスニーカーが・・・。

「おかしい。たしかここの棚に陳列されていたはず。」そう思い、お店の中をぐるぐるまわったがやはりその姿が無かった。

しかし、大手のスポーツメーカーの靴だからほかの靴屋さんでも置いてあるはずと気を取り直して回って見るが、どこにもないのである。

そして大きくため息をつく。しかし、今はネットの時代である。検索すれば出てくるぜっ!と意気軒昂に探すが、やはり同じカラーの靴は見つからなかった。

思い返せば、ほしいなと思うものが目の前にあっても、「次の機会でいいや。」と思い、見送ってしまうと無かったりいたことが度々僕の身に起こっていた。

最近でも、本屋さんに行くたびに目をつけていた本があって、「これは絶対誰も買わないだろうから、お金に少し余裕が出た時に買ってやろう。」と思っていたら、ある日突然その本が棚からなくなっていた時、もう一人の僕がいるのではないだろうかと疑うくらいに落胆した。

また、ずいぶん前に女性と映画の話をしている時、笑顔を見せながら「その映画私も見に行きたいんですよねぇ。」と言われて、「これは脈ありか!!」と思いつつも、「じゃあいっしょに観に行く?」という言葉を喉で押し込めてしまい、あいまいな言葉でごまかした揚句、今度言われたら誘おうと思っていても、二度と同じシチュエーションにならなくて落胆したことが幾度かあった。

チャンスは逃してはならない。十分理解しているけれど、そのチャンスが「いつ」なのかよく解らないのが玉にきず。

かなりの「へたれ」である事を自覚しつつも、この性格をいつか打ち破ってやりたいと思うが、培ってきた性格なのでなかなか治らないのではないかと思う。