硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

それは、終わりなき争いなのか。

2019-12-05 23:13:02 | 日記
「ダーク・ゼロ・サーティ」「記者たち~衝撃と畏怖の事実」「バイス」という映画を何となく続けて観た後に、中村哲さん死亡のニュースを観て衝撃を受ける。

紀元前から続く争いは、民族や宗教間のものであったかもしれないし、荒れ果てた大地であるから、水という資源を巡っての争いがあったかもしれない。

しかし、現在ではどうも違うらしい。「バイス」での劇中の、アフガニスタンを空爆するシーンで、兵士が「石器時代のような場所に、爆撃してどうするんだ」というようなセリフがとても印象的であったが、ソビエトがアフガニスタンに侵攻した理由が、鉱脈だとしたら、そのセリフの理由も「それかな」と思えてきます。

そして、穀物などの農業を安定させてしまうと、ケシの生産量が落ち、それによって困る人が出てくる。

二つとも、小さな初期投資で、確実に大きな利益が得られるので、群がる人も多いことが予測でき、そこに利権争いが生じるのは、必然である。

安定と平和もたらされるという事は、赦し合いと分け与え合いが成立する事でもあるが、今もなお、大きな組織が、その資源を独占しようと目論んでいるならば、国民がどれだけ平和を望んでも、組織の利権争いの前では、平和や安定は不要とされてしまうのである。

愛は、悪魔に魂を売る人々には勝てないのだろうか。