硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

桜井のりおさんへ。

2024-02-16 22:20:51 | 日記
昨年ネットで知った「僕の心のヤバいやつ」

アニメ化するので、その宣伝として、漫画の一話が公開されていた。
「からかい上手の高木さん」や「あの着せ替え人形は恋をする」のような物語なのかなと思い、まぁ、とりあえず押さえておくかという位の気持ちで予約録画をした。

実際にアニメを観てみると意外と面白い。
ネガティブな拗らせ男子と、容姿端麗で少し天然でポジティブな女子とのラブコメという、散々使い尽くされた設定なのであるが、これまでの作品群とは何かが違う。

なんだろう。と思いつつ観続けていると、市川君と山田さんの関係の進化を楽しむというよりも、毎回観ていてにやけてしまっている自分に気付く。

これはなんだろう。と思いつつfirst seasonが終わり、その疑問はすぐに忘れ去られた。

しかし、second seasonが始まるのを知り、「これは観なくてはいけない」と、再び予約録画を設定。

観ていると、やはり面白いのである。
そして、ついに原作に手を出してしまう。自分がいい年をしたオジサンであるというのにも関わらずである。

しかし、その甲斐あってようやく気付いた。

登場人物の心理描写が繊細なのである。そこに刺さったのである。観るたびに枯れ果てていた心が潤ってゆくのである。

そして、「桜井のりお」とはいったい何者なのだと、気になり調べてみる。
なるほど。女性だったのか。だから、心理描写が繊細なのだと納得。
チャンピオン系の漫画で、「のりお」という名前だったからすっかり男だと思っていた。

僕の中の女性漫画家のラブコメの最高峰といえば「高橋留美子先生」であった。
しかし、ようやく高橋先生を超える実力者が出てきた。本当にうれしい限りである。

物語についても色々述べたいところであるが、そこはネタバレしないためにやめておく。
だが、一つだけどうしても述べておきたいことがある。

これは「桜井のりお先生」に向けてのメッセージである。

山田さんの父親が市川君にスープのレシピを渡すシーンありましたよね。
あのシーンの伏線回収がなされたとき、きっと僕は泣いてしまうと思う。

楽しみに待ってますね。