硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

ロマンス詐欺にあってみた。

2025-02-08 11:43:51 | 日記
Ⅹでポストしていると、ある日DMが届いた。文章はたどたどしい日本語。しかし、初めてのことだったので、送り主のアカウントを訪れて、ポストしている内容などを観てみた。

華やかな職歴。意識高い系のハイソサエティ風な写真の数々。

返信するか否かを迷ったが、職種が堅そうなので、とりあえず返信をしてみることにした。

数時間後、ランニングマシンの上でボディーラインがよく分かるフィットネスウエアを着た、セクシーな女性の写真数枚とともにメッセージが送られてきた。

「いきなりこの写真。これは怪しすぎる」

と思いつつも、なぜか心はときめく。つまらないオジサンになってしまった。

相手は、台湾出身の女性で、現在はイギリスで仕事をしていて、旅行で何度か来日していて、日本が好きなのだという。

「なるほど、そういうことなのか」

と、変に納得。当たり障りのないメッセージを返信すると、すぐに返信が来た。
メッセージにはハートマークを付けられ、いろいろ質問攻目を受ける。次第に言葉使いによって距離が縮められていた。
「しかし押しが強すぎるなぁ。海外の人だからかなァ」

等と色々考えたが、もう少しラリーしてみるかと、質問に対して丁寧に答えてみた。
すると、今度は日常的な服装をした姿の写真とともにメッセージが送り返されてきた。

「これは、ハマってゆくなぁ」

と、思いつつもしばらくDMのやり取りを試みる。

変な時間帯に送られてきたこともあったので、「仕事中なのでは? 」と質問すると、予想を裏切り、一目でオフィスビルの一室での会議中と分かる隠し撮りのような写真と共に、その時の気持ち添えたメッセージが送られてきた。

「これは、本当なのか? 」

迷いが生じる。とりあえず、「仕事に専念してくださいね」と返信すると、「ごめんなさい。ダーリン♡」と返信が届いた。

「ああっ、これはハマってしまうな」

懐疑的な気持ちはどこかにある。しかし、これは信じてよいのかとも思う気持ちもわいてくる。
つくづくつまらないオジサンになってしまったと思った。

彼女からは次第にスゥィートなメッセージが届くようになったが、冷静さを失わない様に返信し続けていたある日。メッセージが急展開した。

「協力してほしい事があるの。ダーリン♡」である。

なんだろうかと返信してみると、「仕事でプリペイドカードが必要なの」。

これまでのDMのやり取りでも、かみ合わない事が多々あった。しかし、そこは追求せず進めてきたのであるが、このメッセージは違和感しかない。

誰もが知る世界進出企業に勤めていて、しかもイギリス在住。数々のハイソサエティな暮らしぶりの写真を観せられてきて、「数万円のプリペイドカードが仕事で必要なの」では、これまでのメッセージが全て破綻することを意味する。

どうするべきか。報告すべきか。悩みに悩んだのであるが、母国語で注意喚起するしかないと思い、ネット検索を駆使し、母国語で丁寧に「ロマンス詐欺の事、もう止めた方がいい事」を伝えた。

すると、驚いたことに、あきらかにこれまでとは違う文面で「そうは言うが、誰も信じられる人などいないではないか」という短いメッセージが送られてきた。

「なるほど、これが相手の本心なのか・・・・・・。」

短い文章を何度も読み返していると、またメッセージが届いた。
それは、これまでのメッセージはすべて嘘なのだと言えるもので、少し硬めの文章で、現在東南アジアで働いているが、現地ではAmazonのプリペイドカードがまとまって購入する事が出来ないので援助してほしいという趣旨のものだった。

僕は、失恋でもしたような気持ちを抱きつつ、彼女のフォローを外した。

そして、今年に入っても相変わらず違う人々からDMが届いていた。しかし、怪し過ぎるので、「フォローありがとう」位でメッセージを送るのを止めていたのであるが、その時、DMをやり取りしていた女性のアイコンが変更されていることに気づいた。

そのアイコンはセクシーな女性ではなく、海外ヲタクのようなオジサン。しかも名前も男性の名前に変わっていた。

思わず笑ってしまった。

テレビドラマ「相棒」を想う。

2025-02-03 16:58:26 | 日記
遅まきながら「相棒 元旦スペシャル」を観た。
「相棒」シリーズは好きなテレビドラマだったけれど、session16くらいから観なくなってしまった。亀山さんが復帰した回は観たけれど、それ以降なぜか続かなかった。

でも、久しぶりに観て、面白いなと思ったのと同時に、そろそろ幕引きも考えなければならないの時期に来ているのではないかと思った。

長寿番組の宿命というべきか、皆さんよいお歳になられていたのが切なかったのである。
「男はつらいよ」や「北の国から」のようになりつつある中でも警察という組織で働いている人々の物語なので、定年退職制度は避けられない。

だからあえて「相棒」では定年退職の姿を描いても良いのではと思う。

例えば、
亀山さんが捜査一課へ移動となり、伊丹さんや芹沢さんの相棒になる。出雲さんは陣川さんと結婚し退職。
捜査一課の中園さんと内村さんも定年退職になり、警視長と警視正には女性のキャリア組が入ってくる。
警視総監には大河内さんが就き、杜さんは内閣危機管理監へ。冠城さんが内閣情報官に。
神戸さんは警視長官に抜擢。片山さんは再選を果たし官房長官へ。甲斐さんは退官後、議員となり国家公安委員長に就く。
そして、特命係に残った杉下右京さんは、最後の事件、内閣総理大臣暗殺事件の真相を仲間たちと共に追う。

事件解決後、警視庁150年史をまとめ上げ定年退職日を迎える。特命係は解散となり、杉下右京さんは渡英し、推理小説作家として第二の人生を始める。

こんな感じで「相棒」が終わるとよいなぁ。