硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

この世界はSFだった。

2024-06-16 18:57:58 | 日記
数年ぶりに「バーミヤン」へ。

席まで店員さんに案内され、席に着く。注文は席に設置してあるタブレットでと案内。
いつの間にか当たり前になったタブレット端末での注文。アナログ世代なので、まずは神のメニュー表を一覧する。そして若干手間取るも、何とか注文し終えご飯を待つ。

店内はお昼を過ぎていて少し空いている。隣の席は小さな子供連れの夫婦。お母さんが子供を抱いてあやしている。
ほほえましい情景に思わずほっこりする。
カバンからスマホを取り出したが、もう一度しまい直して忘れかけていた風景をぼんやりと窓から眺める。

ずいぶん変わったなとしみじみ。

暫くすると猫風のロボットが近づいてきて、注文したラーメンと餃子を持ってきた。
このシステムに遭遇するのも初めてである。
恐る恐る猫の棚からラーメンと餃子を取り出すと、くるりと向きを変えて、来た通路を緩やかに戻っていった。
途中、狭い通路でお客さんと鉢合わせした。どうなる事かと思ってみていたら、一旦停止し、お客さんが道を譲ると、再び移動し始めた。
驚くべきハイテクである。

そして、ふと思った。

これは少年時代に夢見たSFだなと。そして、こんな光景が見られる日が来るとは思わなかったなと。

隣の席のお母さんが抱きしめている子供はどんな未来が待っているのだろうか。
できるなら、今よりも幸せな未来が訪れることを祈るばかりである。