無事に80歳の誕生日を迎える事が出来、
施設の職員の皆さんには、本当に感謝しかありません。
まだ72歳だった母に、認知症らしき症状が出始め、
訪問看護、デイサービス、ショートステイなどの利用、老健の入所…を経て、3年前、今の特別養護老人ホームに落ち着きました。
ここに来るまで、本当に色々有りました。
その間に、父も見送りました。
あの頃は、父と母に起こっている現実が受け止めれずに、泣いているか、怒っているか、ばかりの毎日でした。
今、思い出しても、胸が重たくなります。
けど、あの大変な毎日があったお陰で、今の幸せがあるんやな~~と、噛みしめています。
誕生日の朝、
施設の看護師さん(私の親友)に、
『かよ子さ~ん!誕生日おめでとう!』
と声を掛けてもらい、
『かよ子さん!「おめでとう!」って言われたら「ありがとう!」って返すんやで~』って教えてもらった母は、
「ありがとう!」ではなく、
「誕生日おめでとう!」に対して、
「いいえ~~!」と返したそうです。
トンチンカンな返事に、一瞬笑えましたが、
母が言葉を発した事が、私は嬉しくて胸がいっぱいになりました。
私も、母に手紙を書きました。
(母は読めませんし、文章の意味も分かりませんが)
母のお陰で、私は今、本当に幸せです。
家族のように接して下さる温かい職員さん達に囲まれながら、
母の穏やかな日々が、これからもず~~っと続きますように…
私のことを長い間ずっと見守ってくれていた母のことを、
今度は私が見守り続けたいと思います。