和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

息子の償い。

2014-08-29 01:50:00 | みゆきの日記
『楮畑の草刈りに帰ってきてくれへんか~?』


『わかった…。帰るわ…。』


いつもなら『ダルい。』とか『なんでボクがせなアカンのん…。』とか、



これまで気持ちの良い返事を返した事のない息子が、


今回は、珍しく『わかった…。』と、アルバイトの休みを取ってまで帰ってきてくれました。



息子は、帰ってきた翌日から楮畑に出動


朝から晩までびっちり丸々3日間、


一人で楮畑に草刈りに通ってくれました。


お陰で私たちは、畑を気にする事なく、急ぎの仕事に専念出来ました。本当に助かりました。



暑い中、不慣れな息子が広い広い楮畑の草を刈るのは、なかなか大変だったと思います。



キレイに草刈りを終えて大阪に帰って行った息子は日焼けで真っ黒になっていました。



草刈りを終えた日、


息子に草刈りのアルバイト代を払うつもりでいたのですが、息子が言いました。



『この前、澤田先生の講習会の日、迷惑かけた事の償いのつもりで草刈りしてたんやからお金はいらん…』



そう、おまわりさんまで巻き込んだあの事件…



あの時、突然の呼び出しで、主人は講習会のお手伝いに穴をあけることになり、皆さんには本当に迷惑をかけました。



草刈りは、迷惑をかけた事への息子なりの償いだったのだと、あとで知りました。



澤田先生にも、直接お詫びの電話やラインは出来なかったものの大変申し訳なく思っているようでした。



講習会で迷惑をかけた皆さん、本当にすみませんでした。









大学のもう2回生になる息子は、自分の将来を真剣に考えなくてはならない時期に来ています。




『残りの大学生生活をどう過ごすのか?』


このまま、夢や目標も持たず、無意義な大学生生活を送るのはお金も時間もめちゃくちゃもったいないです。


親も、そんな無駄なお金、使いたくないですし。





あと…


『将来、家の仕事を継ぐのか?継がないのか?』



これまでの人生で岐路に立った時、どんなときもラクな方を選択してきた息子ですが、



今、もっと真剣に自分の人生と向き合い、一生懸命考えてみて欲しいと思います。




今回の事件は、自分の人生と向き合う良いきっかけになったのかもしれませんね…




これを機に、親子で真剣に語れる時間を少しずつ増やしていこうと思っている母です。








この前の豪雨で、由良川沿いの楮畑はドップリ水没…

またまたダメになってしまいました。



せめて、息子が一生懸命草を刈ってくれた畑の楮は、スクスクと育って良い楮が収穫出来るといいですが。



今はまだ、将来 自分の進むべき道について模索中の息子ですが、


いつか一緒に楽しく仕事が出来る日が来たらいいなぁ…と思う母ですo(^-^)oワクワク



優しさが心にしみました。

2014-08-22 22:27:00 | みゆきの日記
先日、実家の父と母の通院の為、


福知山市内を車で走りました。


水害の水が引いてから、市街地を走るのは
初めてでした。


ある程度、予測はしていたものの、


道路沿いのガレキの山と泥の山を目にするのは、


やはりショックでした。



水に浸かりゴミとなり、山のように積み上げられていた畳や家財道具…



10年前の23号台風のあとの大江町を思い出し涙が出ました。



病院から帰ってきても、あの光景が頭から離れず、


この2~3日、どんよりとした気分で過ごしていました。


でも今日

そんなどんよりした気分が吹き飛ぶ出来事がありました。







段ボールいっぱいのお菓子とジュース


大阪のIさんから、こんなにたくさんのお菓子が送られてきたんです(^з^)


ん?このジュース『醗酵カシス?』


醗酵と聞いただけで、なんだか痩せそう



中の手紙には…


『田中さまご夫妻へ
ニュースで福知山 大江町が…
田中さんのところは大丈夫と思いますが 、 ささやかなオヤツでひとときゆっくりしてくださいませ。』


と、ありました。


Iさんの優しいお心遣いに、

これまでの疲れや、どんよりした気分が一度に吹き飛びました


Iさ~ん、


今日は、たくさんのお菓子を本当にありがとうございました。

残暑厳しい毎日ですが、お変わりなくお過ごしですか?

私達も、Iさんからのお菓子を大切に頂きながら、この忙しさと暑さを乗り切りたいと思います。


お菓子大好き(^з^)


Iさん、大好き(^з^)


またお出会いできる日を楽しみにしています。


本当にありがとうございました(*^▽^)/♪



大変なお盆がようやく終わりました。

2014-08-19 17:14:00 | みゆきの日記
先々週、台風11号の到来により厳戒体制のひかれた福知山全域。


お陰さまで、あの時台風は何の被害ももたらさず過ぎ去って行きました。


しかしながら…


先週16日夜から17日にかけて雷を伴う激しい激しい雨が降った影響で、


福知山全域、特に市街地は壊滅的な浸水被害を被りました


今回は、由良川の氾濫というより、


異常な雨の降り方により、


街の中を流れる小さな川や側溝の水が はけて行かず、雨水が行き場を無くした内水氾濫でした。


福知山観測史上最多の雨の降り方だったそうです。


あっという間に、福知山の市街地は水浸しになってしまいました。







福知山市内に住む友達から送ら
れてきた写メ。


車が天井までドップリ浸かってしまっています。


昔から、水害に泣かされてきた大江町の人たちは、

由良川が増水しかけると、車を高い所に移動させます。


でも、水の被害に遭われた事のない福知山の街の中の人たちは、


そんな事、夢にも思われなかったのでしょうね。


気がついた時には…という感じだったと思います。


実際、福知山市内に住む私の両親も、


何の情報も入ってこなかった為、


家の近くまで水が来ていても全く気付かず、


いつも通り爆睡をしていました


私からの電話や、心配して駆け付けた弟に叩き起こされ、


事態を知った次第です


一晩中、実家が浸水しないかと、

心配で心配で携帯を片手に眠れぬ夜をすごしました


治水対策や市民の災害情報の共有など、

今後の対策を切にお願いしたいと思います。



実家の真後ろを流れる土師川。


いっぱいいっぱいの所まで水が来てます。


堤防が決壊していたり、もう少し水位が上がり堤防を越していたら…と思うと、今でもゾッとします。





本当に今年のお盆は忘れられない特別なお盆となりました。


村の観音堂で行われるお盆の行事『施餓鬼』を主人が取り仕切る事になっていて、

お供え物のお団子は?果物は…?

お寺のご住職のお茶菓子は…?

皆さんのお弁当の注文は…?

と最初から最後まで分からない事ばかりで、主人と二人で本当に気を揉みました。


あと、家のお盆のお客さんの接待…


息をつく暇もなく、物事が次から次でした。



これでようやくお盆が終わる~~♪と喜んでいた矢先に、


この豪雨による災害でしょ。


ほんと気の休まる時がありませんでした。


気がつけば、昨日からまたドップリ仕事…


本当に身も心もクタクタの私たちです。


でも、浸水の被害に遭われたり、土砂災害で土砂が家の中に流れ込み、夜 寝るところも無い人たちの事を思えば、贅沢は言っていられません。


踏ん張るしかありませんね



今日、お盆に私と似たような境遇にあられた方からの手紙が届きました。


『長男』『自営業』『三世代同居?』3拍子揃った同じ境遇で、


更に今年『自治会長』の大役まで一緒という不思議なご縁のS先生からでした。


手紙を読ませて貰いながら、S先生のお気持ちが手に取るように分かりました。


S先生、会いたいです!!


主人もそう言ってます!!


一度、夫婦でどうですか?


先生!あれもこれもお話ししたい事ばかりで、私たちの口はきっと機関銃のように止まらない事でしょう


S先生ご夫婦と、ダブルデート(笑)が出来る日を夢見て、落ち込んだ気持ちをどうにか盛り上げて、踏ん張りたいと思います
(。-_-。)♪



婿バカ。

2014-08-13 15:30:00 | みゆきの日記
昨日の棚経を皮切りに、

田舎の大層な大層なお盆の一連の行事がスタート致しました


街の方やサラリーマンの方は、会社が夏休みやお盆休みに入られ、

ゆっくりと過ごされる方が多いと思います。


うちは違います


お盆あいだ、お店もずっと開けてますし(まっ、これは商売屋さんですから仕方ありません。)


村の観音堂で行われる施食会(せじきえ)

お寺で行われる施食会(せじきえ)…


そして、親戚の接待…接待…接待…


お盆の間、少なくとも17日までは、予定が目~いっぱいです(-""-;)


14日の早朝、家族でお墓参りはしますが、

13日~15日までは、欠かさず毎夕、お墓にお灯明を灯しに行く慣わしもあります。



自分の実家へのお墓参りなんて…

とうに諦めました…┐(-。ー;)┌



まっ、まっ、それはそれとして…


婿バカと言われそうですが…

主人がまた両丹日日新聞に載せてもらいました







京都精華大学名誉教授 銅版画家の長岡國人先生と一緒に写っています。


世界文化遺産にもなっているアルメニアの墓石を拓本にのこす…


という長岡先生の5ヶ年プロジェクトにうちの和紙を使って貰っていて、

今年も100枚の丹後和紙がアルメニアに渡るのです


本当に有り難いことです


若い人に負けないくらい、まだまだたくさんの夢とロマンを追いかけておられる長岡先生、

イキイキとした良いお顔をされてますよね。


主人も良い笑顔で写ってます(笑)


私も与えられた環境の中で、楽しみを見つけ頑張ります。


打倒お盆



嵐の前の静けさ?

2014-08-10 02:20:00 | みゆきの日記
台風11号が今日明け方からお昼頃にかけて京都北部に最接近するそうです


昼間の大雨の影響で、上昇の一途をたどっていた由良川の水位は、今現在、少しずつ減少しつつあります。


大江町内の大雲橋水位も、一時は警戒水位の5メートルを越えていました。


福知山全域で避難所が開設され、

市内各所に防災支部も設置されました。


自治会長の主人は、夕方、防災支部のほうに召集がかかり、今もそちらに詰めています。


発令されている大雨洪水暴風警報が解除されるまでは、帰して貰えないだろうから、たぶん今晩は徹夜になるでしょうね。


今、雨は小康状態で風も無い状態です。


嵐の前の静けさですかね?


一時間ごとに真夜中にも続く、市からの放送だけが不気味で、


昨年の13号台風の悪夢を呼び起こします。



いつもは、存在をなんとも思っていない主人ですが、

こういう時は、隣に寝ていないのが少し心細いような気もしますね…



台風…


たいしたことなく過ぎてくれればいいのですけど…


枕元に、懐中電灯と避難持ち出しの袋と携帯電話を置いて寝るとします。