和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

『大江甲拾 書道教室』大盛況でした!!

2013-09-30 05:00:00 | 伝承館
昨日、和紙伝承館で

『書道教室と和紙の手漉き体験』が実施されました


書道教室の講師には、現在 和紙伝承館で書の展示をお世話になっている大江甲拾さんをお招きしたのですが、


前日になっても 当日になっても 申し込み者が増える…という人気ぶりで、大盛況のうちに終わりました


大江さん指導のもと、皆さんが仕上げられた書の作品は、どの作品も素晴らしい出来で、


明日から大江さんのギャラリーで始まる『大江甲拾 ふるさと書展』でも、一緒に展示させて頂く事になりました。



和紙漉き体験でも、
皆さん 初めての体験に緊張しながらも、

時には 歓声や拍手も起こり、和気あいあいとした雰囲気の中、終始熱心に取り組んでくださいました


盛りだくさんの内容で、
皆さん疲れられたかもしれませんね


遠方からご参加下さったたくさんの皆さん、

書道教室の講師をお世話になった大江さん、

本当にありがとうございました



ここからは昨日の様子を写真でご覧下さい



和紙漉き体験の前に 主人から紙漉きの道具や漉き方についての説明。






色紙(しきし)の大きさの紙を漉いてもらいました。



おお~っ大江さんオリジナルの大江山Tシャツ






大江さんによる書道教室

筆の持ち方、字の正しい書き順の大切さなど、初歩的な事から教えて頂きました





わかり易く丁寧に、そして優し~く指導して下さる大江さん。


一時間ほどの練習時間しか無かったにも関わらず、

大江さんの的確な指導で、皆さん 素晴らしい作品を仕上げられました








皆さんの作品を大江さんのギャラリーでも展示して下さる…との事でしたので、

昨晩、主人と額を探しに行きました

100円ショップで、ちょうどの大きさの物を見つけ購入

(一枚漉きの色紙は、裁断物と違って耳がついているので一般の色紙用額には入らないんです



バックに色和紙を裁断して入れ、



こんな風に仕上げました






額に入ると また一段と素晴らしく見えますね


昨晩は、和紙漉き体験の紙の貼り付け作業もあり、一日終わった頃には もうグッタリで

ブログの更新にと取り出したスマホを握りしめたまま、即 夢の中でした



ホントに疲れましたが、

皆さんが素晴らしい作品を仕上げて下さったのと、
『楽しかったです~勉強になりました~』と

喜んで帰って行かれたのが 何より嬉しかったです


皆さん、本当にありがとうございました





『書道と和紙の手漉き体験学習会!!』

2013-09-27 22:50:00 | 伝承館
現在、福知山市大江町 和紙伝承館では、

『大江 甲拾(こうじゅう)書道展』が開催されています



そして、あさって
9月29日(日曜日)は

『書道と和紙の手漉き体験学習会』を実施します



和紙の手漉き体験は主人が指導させて頂き、

書道は大江甲拾さんにお世話になります


実は、大江さん…

ギャラリーにしておられる大江町のご実家が、
先日の18号台風により床上浸水の被害に遭われました


大江さんが大江町に帰って来られるのを待ち、主人と駆けつけたのですが、

ギャラリーにしておられるご実家は すべての家財道具が浸水し大変な事になっていました。


「こんな大変な中、申し訳ないので 今回予定の体験学習会は中止にしましょう。」とこちらから申し出ました。


それでも大江さんは、

「予定通りさせてもらいます。」

と仰って下さり、今回 開催の運びとなった訳です



当日は、参加者の皆さんに喜んで頂けるよう、

そして、大江さんのご厚意にもお応えする事が出来るよう、

精一杯、お手伝いしたいと思います。


チャンスがあれば、私も大江さんに書を教えてもらいたいなぁ



体験学習会の様子は またブログにてお知らせしたいと思います





日常業務にもどりました。

2013-09-24 23:50:00 | 仕事風景
台風18号による水害から一週間。


家屋浸水など、被害に遭われた方々の復旧作業はまだまだ続いています。


私たちも、

楮畑に行ったり、被災されたお宅に片付けのお手伝いに行ったり、お見舞い(お伺い)に行ったり…

バタバタと落ち着かない一週間を過ごしました。


まだまだ そちらにかかっていたい気持ちは やまやまなのですが、

それでも紙をご注文頂き、長い間お待ち頂いているお客様にも申し訳ないので 通常の業務に戻らせてもらいました。



今朝は 原料を煮る為の川行き。


前の日から一昼夜 楮の皮を川へ浸けておきアク抜きし、
キレイに洗って持ち帰ります。






川の水の量は すっかり台風前に戻り、何事も無かったかのような穏やかな流れでした。


しかし、ふと横に目をやると歩道の草花は水になぎ倒され 木屑などのゴミがいっぱい…





でも、ゴミの中から彼岸花が咲いているのを発見しました
ど根性彼岸花!!えらいぞ!!




持ち帰った楮の皮を大きな釜で約2時間煮ます。





さぁ、これで原料はたっぷりあるので、

巻きをかけて頑張りたいと思います



一方…
伝承館でも…


ラッキー池田さんの創作意欲がとどまるところを知らず、

新しい作品が続々登場です











あれ?なんか雰囲気が違うぞ…と思い 覗いてみると…


この前までは、可愛らしい色鮮やかなお花や野菜の絵が並んでいたのに、


次は書の額が並んでいるじゃありませんか


なんでもされるのですねぇ~ラッキー池田さん…


文字にも文章にもラッキー池田さんのお人柄が表れています


そして


今、池田さんが熱を入れておられるのが…


常夜灯と雲竜紙を使った灯りの作成


和紙にニスを塗られて防水の加工済みで、雨が降っても大丈夫!との事。






ソーラー式の常夜灯に夜になると灯りがともり、







こんな感じになります


とってもキレイです



皆さんもおうちのお庭にいかがですか?


また一度 実物を見に来て下さ~い


あ、それと澤田先生~( ̄▽ ̄;)

池田さんからの伝言で~す。

今日、出来上がったこの灯り…



こちらの灯りに絵を下さ~い!!

との事でした。はい…




息子の成長。

2013-09-22 02:15:00 | 家族の話
題名でお察しのとおり…


はい、今日はまたまた息子ネタですf(^_^;


『またみゆきさんの親バカが始まった…』と皆さん思われていることでしょうね


どうぞ そこはお許し頂き、聞き流してやって下されば…と思います。





家の法事のあと、新学期が始まるのを前に大阪へ帰っていった息子でしたが、

翌々日には また大江町にとんぼがえりしてきました


今回の台風で、床上浸水の被害に遭われた同級生の友達の所へ駆けつけて 片付けを少しでもお手伝いしたいと思ったからです。



道路やお店の浸水で、手に入りにくいであろう
長靴や食料のカップラーメンなどをいっぱい手に提げて帰ってきてくれました。


家の向かいの二俣駅まで迎えに行ってやったのですが、

たくさんの食料を提げて電車から降りてきた息子は スーパーマンのようでした(笑)


帰ってきて 食事を済ませ、息子はすぐに友達のお宅へと向かいました


国道沿いにある その友達のお宅は、由良川との間に高い高い堤防が もう完成しているにもかかわらず一階の天井部分まで浸水する被害に遭われました。


そちらのお宅は、製材所をされているのですが、濁流が流れ込み 出荷前の材木がシャッターを突き破り 流れて行ってしまったそうです。


毎日、泥んこになって帰ってきた息子。


お役に立てていたかどうかは わかりませんが、息子は3日間毎日 気持ちよく お手伝いに通わせてもらいました。


私も今回初めて体験してわかったのですが、水に浸かった布団、衣類、家財道具の重たい事、重たい事…


息子も初めての体験で大変だっただろうと思います。


でも、毎日 率先して手伝いに出かけていく息子を見ていると、なんだか少し大人になったような気もしました。


被災された方の事を思うと『息子は良い体験をさせてもらった…』なんて、申し訳なくて そんな事言えません。


でも、息子は、悲惨な状況を目の当たりにし、人の痛みに触れ、自分の出来ることで、精一杯のお手伝いをし、何か得たものがあったのではないでしょうか?



『12の暦絵講習会』のお手伝いに始まった息子の夏…

アルバイトに行ったり、家の法事があったり…

色んな体験をし、少しは成長してくれたのではないかと思います。



また大阪にとんぼがえりした息子。


早いとこ『鶴橋焼肉』を実現させ、

この夏 アルバイトと自動車学校に明け暮れ 帰省も出来なかった娘も呼んで 親子四人で、

労をねぎらい合いたいと思います



毎度毎度の

親バカネタ…最後まで読んで頂いてありがとうございました

 


18号台風の爪痕。

2013-09-20 22:00:00 | 楮畑
18号台風の大雨による由良川の氾濫により、
福知山市街地、大江町由良川流域では 大変な被害を被りました。


日が経つにつれ、被害の大きさが伝わってきます。


大江町は、9年前の23号台風の際にも由良川の氾濫により大きな被害を受けました。


町内で死者も出たほどの大水害で、


その後、築堤事業の計画が工期短縮の前倒しで進められました。


にもかかわらず、今回の水害は ほぼ堤防の完成していた地域でも大きな被害をもたらしてしまいました。


23号台風の時『50年に一度』と言われた大水害だったのに 10年も経たないうちに、またそれ以上の大水害が起こってしまったのです。


昨日は、床上浸水した親戚の家に手伝いに行ってきました。


家財道具は、すべて水没。

ダメになった家具類、衣類、寝具、電化製品は、家の前に高く積まれガレキの山と化しました。

家の中で濁流に流されたベットは、壁にぶち当たり大きな穴を開けていました。


床下を乾かしたり、家を修理したり、
ダメになった家具や電化製品をまた買い揃えたり…
元通りの生活に戻るには まだまだ時間がかかると思います。



由良川沿いにあった楮畑も水没しました。

水が引いたあと、見に行ってきましたが、

楮の木は てっぺんまで泥をかぶり、木の根元には 粘土質の土砂をびっしり置かれていました。






前回の時も同じ状況で、根元の土砂を全部取り除いてやりましたが、楮の木は枯れてしまいました。

今回もたぶん期待は出来ないと思います。

暑い夏の間、重たいタンクを背負って消毒したり、草刈りした苦労がすべて水の泡です。



私達は 普段 大江山の自然や 由良川の豊かな水資源の恩恵を受けて暮らしていますが、ひとたび自然が牙をむき猛威をふるうと、
人間なんてホントに無力なものだと痛感しました。


復興までにはまだまだ時間がかかると思いますが、今 出来る事をひとつずつやっていきたいと思います。



国道がすっかり水没。目の前まで水が押し寄せてます。









大江町唯一のスーパーも屋根まで浸かってしまいました。




今はもう 何事も無かったかのように穏やかに流れる由良川。