和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

お知らせがあります(´・ω・`)

2015-03-31 23:58:00 | 伝承館
今日も、紙の良く乾く気持ちの良いお天気でした。






今年は、お正月以降、雨や雪が降って、降って、降って、降って、


本当に春が来るんだろうか…と、おひさまの恋しい1月、2月、3月始めでした。


冬場の原料の乾燥の心配とか、


子供の心配とか、親の心配とかとか…


今年ほど春が来るのが待ち遠しかった年はありませんでした。


でも、春がようやく やって来てくれたようで、ホッと一息、やれやれです。



あ、でも、ホッと一息つく暇も、

やれやれと気を抜く暇もなく、

和紙展に向けての準備に終われている毎日なのですがね…



今日は、お知らせがあります。

あんまり嬉しくないお知らせなのですが…


お隣の和紙伝承館が、この4月から土曜日、日曜日、祝日のみの開館となり、平日はお休みになります。


また開館時間も、午前10時から午後4時までと、1時間短縮されます。


和紙伝承館は、福知山市の建物なのですが、


開館時間を縮小し運営される事が、この度 議会でも通り、決定されたのです。



地元の人にも和紙の良さを知ってもらおうと、

昨年、一昨年…と、開催してきた作品展や講習会に、

少し手応えを感じてきていただけに、

残念でなりませんが、市の方針ですから仕方がないですね。


市の上層部の方々が決められた事なのでしょう…


その方々にとって大切なのは、内容より、結局「数字」なのだと思います。




私たちは、作品展と講習会、これまで通り続けさせてもらうつもりです。


限られた時間の中ですが精一杯やっていきたいと思いますので、皆さん、どうぞ宜しくお願いします。



緊張しまくりの取材(続編)

2015-03-23 22:35:00 | みゆきの日記
ある人からご指摘を頂きました。


前回の彬子女王殿下の記事、

「いつものクドいブログ記事に比べると、あっさりしすぎてる!」と。


(ある人…って主人の事なんですけどね(ー_ー;))


いやいやいや~旦那さん、あのですねぇ、

そりゃ、私も、もっと詳しく書きたいですよ。
当日の彬子女王殿下のご様子を…


でもね…


「和楽」に記事が掲載されるより先に色んな事を話してしまったらアカンでしょ…と思い、控えているんじゃないですかっ!!(ー。ー#)


彬子女王殿下がおみえになる事が決まってからもそうでした。


一生に一度有るかないかのビッグニュースですから、本当ならブログやラインで宣伝しまくりたいところでしたが、


今回は、ご公務ではなく、プライベートでお忍びの御来訪という事で、あまり公表はせず伏せさせてもらっていました。


そりゃ、たくさんの人に知れ渡ったら、警備もエライことになりますもんね。


幸いにも?(と言ったら叱られそうですが)御来訪当日は、村の老人会があり、村人口の大半を締めるお年寄り方はお留守。


ひっそりと落ち着いた中で撮影は無事終わったという訳でした。


今回撮影の記事は、彬子女王殿下が巡る「最後の職人物語」というコーナーに載せて頂くそうです。


彬子女王殿下と一緒に撮った家族写真載る
かな~(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪





緊張しまくりの取材でした(;>_<;)

2015-03-19 22:05:00 | みゆきの日記
小学舘「和楽」の取材で、

三笠宮彬子女王殿下にご来駕を賜りました。


(みかさのみやあきこじょおうでんかに ごらいがをたまわりました)


ご、ごらいがをたまわる…


(@_@;)???


このような表現の仕方でよいのでしょうか???


お恥ずかしながら言葉の使い方ひとつ分からない…今回の取材は、始まりからすべてがこんな感じでした(。。;)



小学舘の方から、初めにご連絡を頂いたのが、2月の終わり頃。


「和楽という雑誌の三笠宮彬子女王殿下の特集のページで取材をお願いしたい…」

との事で、即OKした主人。


あとから、彬子女王殿下ご本人が取材に来られると知り、



「え?そ、それって、うちなんかが取材OKして良かったん?(゜ロ゜;ノ)ノ」



「もっと大きな産地の、立派な和紙漉き職人さんはたくさん居られるのに!!」


と、家の中は大騒動でした



まずは、職場の片付け…


昨年度、丹後二俣紙のDVDを一年かけて撮影して下さった取材班の方々なら、よくご存知だと思いますが、


うちの職場には、いらん物がようけ置いてあります(;^_^A


まずは、要らない物の断捨離からでした。


あとは、


私たちのような庶民が、皇族の方にどのように応対させてもらったらいいのか?


とか、


お出しするお茶は?お菓子は?


とか、


初めての体験で、疑問だらけで過ごした半月間でした。



当日は、うちの職場の中や、外で、和紙作りの工程を見て頂きましたが、


彬子女王殿下は、まわりに大変お気遣いをされるとても魅力的なお方でした。


めちゃくちゃ緊張しましたが、

一生に一度、有るか無いかの、本当に貴重な体験をさせて頂いた一日でした。


















襟を正して頑張ります。

2015-03-09 23:45:00 | みゆきの日記
「京都御所の番組見たよ…」とたくさんの方から、電話やラインを頂きました。


ありがとうございます。


中には、


「テレビで田中さんを見たら、いてもたっても居られなくなって…」と、放送翌日、滋賀県からわざわざ訪ねてきて下さった方があったり、


また、

「私の住む福知山に、伝統を守っておられる丹後和紙、田中さん家族が居られる事を誇りに思います。」

と、こんなもったいないラインをくださる方もあったりで、


大変有り難く、恥ずかしながらも感謝しておりました。


私も、主人と一緒に見ていましたが、


京都御所の美しさを守られているたくさんの職人の方々のこだわりや技に、いたく胸を打たれました。


でも反対に、自分達は本当にこれで良いのか…いや、まだまだ…と、恥ずかしい気持ちにもなりました。


私たちは、代々昔ながらの製法で和紙を作っています。


一枚の美しい和紙を作る為には、たくさんの時間と、人の手をかけなくてはなりません。


また、楮の栽培もしており、現在は、100%自家栽培で原料を賄っています。

おもしろい事に、楮の生育や繊維の質は、育った土地の環境、気候風土によってまったく異なってきます。


地元で育てた楮を和紙作りに使う事によって、

ここにしかない風合いの和紙を作る事が出来る


それが私たちのこだわりなのです。


しかしながら、和紙を作るだけでも大変なのに、楮の栽培までしている…

しかも家族だけで…

本当に大変です。


忙しさは慢性的で、いつも仕事に追い回され、

一枚一枚丹念に…とは言いつつも、どこか馴れ合いになっていたかもしれない自分たちに、

今回の番組を見せてもらって気がつきました。


これを機に、もう一度気を引き締め直して自分たちの仕事に向き合いたいと思います。


まずは、自分の目の前の事から…

ひとつひとつ…