和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

故郷への想い。

2013-08-29 21:55:00 | みゆきの日記
昨日、はるばる大江町まで来て下さったIさんに続き、


今日も、澤田先生の教室のTさんがおみえになりました。


あれはまだ7月でしたか…

阿倍野教室の皆さんで計画された大人の遠足が中止になってしまい、とても残念に思われていたTさん…


『12の暦絵作品展』の会期終了を前に、


今日は、一念発起して『女 一人旅』で大江町まで来て下さいました。


もちろん、前回 大人の遠足が中止になった原因の『特急 こうのとり』に乗って…


ちなみに、今日は、余裕で座れた…との事でした


そして、大阪→福知山


無事、たどり着けるか不安で出発されたそうですが、


『簡単に来れました


との事で


『次回は私にお任せ下さい


と仰ってました



え~、
帰りは、宮福線の時間が合わず、
主人が車で福知山までお送りしたのですが、


その車中で、主人はTさんと 人が故郷を思う気持ちの話をしたそうです。


昨日のIさんのご主人さんもそうでしたが、

Tさんも 今、ご自分の故郷から離れて暮らされているそうです。


でも、その土地への想いは、だんだん強くなっていく…

と話されていました。



主人は、昨日から お二人に偶然にも同じ様な想いの話を聞いた事が、とても不思議で、人が故郷を想う気持ちの深さを改めて感じたと 言っていました


Tさん、今日は遠い所 本当にありがとうございました!!

次回は ぜひご主人さまと一緒にいらして下さいね♪



うちの和紙達も、この2ヶ月間 故郷に帰り たくさんの方に観て喜んで頂き、幸せな時間を過ごしたのではないでしょうか…


うちの和紙達に命を吹き込んで下さった皆さんに、今、心から感謝の気持ちでいっぱいです




余談になりますが…

今日、Tさん…

主人に

『こちらがご主人ですか~?
お若いですね~!』

と、何度も繰り返し仰ってました( ・◇・)?


紙を漉いている人 イコール おじさん…

というイメージを持っておられるようでした。


まっ、おじさんには代わりないのですが、主人は実年齢より若く見られる事がよくあります


ちなみに、私は、実年齢より老けて見られる事が多く、

いつだったか?もうずいぶん昔に、大阪から来られたオバチャンの団体さんに 主人の母親に間違えられた事もあったほどです


どうしたら若く見えるか…?


今、一番の課題です






追憶。

2013-08-28 20:40:00 | みゆきの日記
今日、澤田先生の教室のIさんがおみえになりました


『12の暦絵作品展』も もう残すところ あと数日の開催期間となり、Iさん 急きょ予定を組んで来て下さったようでした


今、お仕事の方がお忙しいようで、今日もヘルパーのお仕事を済まされてから遠路はるばる来て下さいました


こちらへ到着されてから一時間ほどの短い滞在時間の中で、色んなお話をさせて頂きました。



昨年、お亡くなりになられたIさんのご主人さん…


本籍地が大江町の『橋谷』という地区だったそうです。


『橋谷』は、私達の住む『二俣』のすぐ近くですが、

山あいの村で 今はもう限界集落になってしまっています。


生前 ご主人さんは


『何もない所だけど、いつか一緒に連れていくからね。』


『石垣がすごいんだ!!』


と、『橋谷』のことをIさんに話しておられたそうです。


ううっ

ここまで書いただけで なんだか涙が出そうになってきました…


でもまだまだ 深イイ話があるんです



Iさん、今日は大阪→福知山直通の高速バスで来られたのですが、


この車窓から見える景色が、またご主人さんを思い出させる物となられました。


ご主人さんは、岡山まで仕事の荷物をよく運ばれていたようで、


『主人は この道を通って岡山まで車を走らせていたんだなぁ。』


と思って、感慨深く窓の外を眺めていました…


と仰っていました。


Iさんにとって、今日の旅は、作品展をご覧になられる為のもの…

の他に、


お亡くなりになられたご主人さんを思い出す追憶の旅にもなられたのではないでしょうか?



『追憶』…

過ぎ去った事に思いをはせること。

過去をしのぶこと。


だそうです


伝承館の外に出て、辺りの景色をゆっくり眺めながらカメラにも収められていたIさんの姿が忘れられません。


ご主人さんが思いを馳せられた故郷の景色をしっかり心に焼き付けておられたのでしょうね



Iさ~ん

『橋谷』の景色と石垣…

今度、写真を撮ってきて またブログに載せますね


今日は、本当にありがとうございました♪

これからも末永くよろしくお願い致します



池田さんと記念撮影

Iさんの作品の前で…とお願いしたのですが
『大の仲良しのUさんの作品の前で撮りたい!』との事で…パチリ



こちらがIさんの作品です♪


※写真掲載は、Iさんの許可を頂いております
















夏休みの宿題 かけこみ寺

2013-08-25 22:10:00 | 仕事風景
先日、近所の友達Tちゃんから


『田中和紙の見学をさせて下さい

子供の夏休みの宿題です



とのメールが届きました


この友達Tちゃん、高校の時の同級生です


Tちゃんが この大江町に嫁いで来ていた事を、私もこちらにお嫁に来てから知ったのですが、


Tちゃんは、10代でお嫁に来て
20歳の時にはもう一人目の子供を出産していました


今は、一番上は25歳になる娘さんから 下は中学1年の娘さん…

一男三女、四人の子供を持つ超肝っ玉母チャンです


このTちゃんが、メールしてきたのは一番下 中学1年のMちゃんの夏休みの宿題の為のものでした


まず宿題その

来年、職場体験の実習があるに当たっての前調べ

地元企業を見学して、仕事内容などのインタビューをするという物

これは、うちの主人がお引き受けしクリアしました


そして宿題その

夏休みの一作品です


こちらは、伝承館の池田さんが引き受けて下さる事になりました


池田さんの都合を聞いて Mちゃんがやってきました


仕事のあるTちゃんに代わって、お姉ちゃん二人がお母さん代わりです。




今回、このような紙の器を作って貰う事になり




紙の素をペタペタ張り付けてもらいました。






うまく出来上がるかな~?

乾くまでのお楽しみです


次は絵の教室♪




真剣に池田さんの説明を聞いているMちゃん。



妹の宿題に付き合ってくれる優しいお姉ちゃん達

で!描き上がった絵がこちら



お上手

Mちゃん、中学ではバスケ部に入部したそうです


絵も紙の器も、乾くまで伝承館でお預ってもらいます


2学期の始業式が8月29日だそうですが、間に合うといいですね~。


お姉ちゃんのAちゃんとRちゃん

今日は お付き合いありがとうございました


Mちゃん、
読書感想文 もう書けた~?

夏休みの宿題 ラストスパート頑張ってね~





私の心配(-_-#)

2013-08-22 19:00:00 | 家族の話
今、とても気になっている事があります。



気になる…と言うより、


実際は、心配で少々イライラしている感じなのですが…



今、取りかかっているのは『長形のハガキ』


普通サイズのハガキより少し長目のハガキで、
500枚の注文を頂いています。



早く完成させて、納めさせてもらいたい気持ちはやまやまなのですが、

このハガキ…枚数を漉くのに結構時間がかかるんです


普通サイズのハガキは、大きな道具があって一度に20枚ずつ漉けるのですが、こちらの長形は2枚ずつ…
しかも、ちょっと厚目なので何回も水を汲まなくてはなりません。





毎日少しずつコツコツと漉いていくしかありません。


今朝、あまりの暑さに集中力が持続せず、

漉き場を離れた主人…


何をしているのかと思ったら…

これを持って一人ブツブツ言ってました




先日、頂いた『ミニボトルファン』


なんだか怪しげな光を放ってます(ただの逆光?)


ふたを取るとミニ扇風機になり、これが結構涼しいのです






サイズは手のひらに乗るくらい…


これで顔を扇いでいた迄は良かったのですが、


き、急に主人が…


『パパパ、パッパパ~ン♪』

とドラえもんがポケットから小道具を出す時の音楽?ファンファーレ?を自分で奏で、


『タケコプター♪』


と言いながら、ミニボトルファンを頭の上に乗せているではありませんか



タケコプターを付けて、空中を飛んでみたいそうです



あ、暑さで頭が…?


いやいや いつもの行き詰まった時の現実逃避…?


…………┐('~`;)┌



長形ハガキ、今日でようやく400枚突破しました





あともう少し


としちゃん!!
一緒に頑張りまするぞ~



もう一人のお客さん。

2013-08-20 23:20:00 | みゆきの日記
今日は、澤田先生の教室の

Nさんご一家

『12の暦絵作品展』をご覧になりにみえました



今日、Nさんがおみえになることは 前もってお聞きしていましたので、大阪ナンバーの車が入ってきた時には、すぐに

『あ、Nさん

とピンときました


車のドアが開き、


『Nです。』


お若くてキレイな女性が降りてこられました。


あ~、Nさんのところのお嬢さんかぁ…


と、思っていたら、車の中から また更にお若い女性の方が…



え?こちらがお嬢さんだということは…?


先程のお若くてキレイな方がNさん?


驚いていたら、また次なる存在感のある人物?が車の中から登場しました。


ジャーン♪


ラウル君です


澤田先生のブログで以前に拝見したことがあったのを あとで思い出しました U^ェ^U


ラウル君、伝承館にも入館し 一緒に作品展もご覧になりました(笑)


Nさんの息子さんに 前足を上げてもらって
後ろ足二本で立ち、真剣に澤田先生の新作『烏瓜』の絵を鑑賞されていたラウル君でした


ラウル君、家族の一員なんですね~



作品を鑑賞されたあと…

うちで紙をご覧になられたNさん…


『うわぁ、すご~いうわぁ、キレイ


と、和紙を眺められたり…撫でられたり…


完全にご自分だけの世界に陶酔?されている様子を横で見ていると


『ここにも和紙好きの方がまた一人…』


と私までニンマリしてしまいました


今日は、アットホームなNさんご一家と楽しいひとときを過ごす事が出来ました



Nさん、遠い所 ありがとうございました


お聞きしました幻の和紙

出来上がり次第 先生にことづけます!!



ラウル君も長旅 疲れられた事でしょう…


みなさん、本当にありがとうございました~~