ようこそ、卯月です。
どうやら私はかなりノーテンキな性格らしくて、事態を甘く見ていたということが、昨日、事務所でわかりました。
社長さんと一緒に、今回直しの出た本の朱字の読み合わせをしていって、どれをいかすかの打ち合わせをしたのですが、結果的に社長さんが版元に持って行く本にも、かなりの数の付箋が立ちました。
「たとえば『ハンディーキャップ』なんていう間違い(正しくは『ハンディキャップ』)を、どうして初校で拾えなかったのかしら?」
「それは、きちんと調べなかったからだと思います」
「調べるなんてレベルのものじゃないでしょう」
などというやりとりがありました。
「ほんとに、この校正者さんどうしちゃったんだろうっていうようなことを、版元の人からも言われました。またお願いする仕事があればお願いしますけど、これじゃあね」と社長さんはいつにも増して冷ややかに言いました。
最後は「どうもありがとう」と言ってくださったけれど、気のせいか事務所を出るとき、ほかのスタッフの人たちもいつもよりよそよそしく感じました。
一生懸命仕事をしてきたつもりだったのに、このざまだ。
私は何をやってもダメだ。これまでどんな仕事も、満足にこなせなかった。
校正は好きだし得意だと思ってきたけれど、こんなぼろぼろの仕事をするようじゃ、校正者の資格ない。
何も人並みにできないんだ。
家に着いたら、涙が後から後から出てきて、子どもの目もはばからず、何時間もただ泣いていました。
ダメな自分。これからどうしたらいいんだろう。このまま今の仕事を失ってしまうのか。
夜遅くまで泣き続けて、ふと思い立ち、今回の本の初校の納品日を手帳で確認してみました。
2月15日。
その前日、2月14日の手帳には「声が聞こえる。気が狂いそうだ」と書いている。ブログでいろんな人に心配をいただいた日だ。
こっちの世界にいるのかどうか、わからなくなっていた日。
その中でした仕事だった。
そうわかって、私は申し訳なくて、社長さんにお詫びの手紙を書きました。
生きているのがやっとの状態で大切なお仕事を引き受けてしまった。無責任なことをして、結果的に多くの方にご迷惑をかけてしまった。
仕事をすることで自分を保てると思ったのは私のひとりよがりであり、驕りだったと今にして思い、恥じ入る気持ちでいっぱいです、ほんとうに申し訳ないことをしました、と書きました。
さっき、その手紙を投函してきました。
社長さんはどう思うだろう。言い訳がましい、と思われるだろうか。
それでも仕方ない。正確な仕事ができない状態で仕事を受けた私が悪かった。何と言われてもしょうがない。迷惑をかけたのは私だ。
手紙を書いたことで気持ちの整理がついて、もう涙は出なくなりました。
できることはした。これからもできることを一生懸命していこう。
まだ先行きがとても不安だけれど。
今日は市役所に、子どもたちの用事で行ってきました。
お天気も悪くて、苦手なバスで、コンディションもよくなくて、心配でしたが、なんとか無事済ませてきました。
明日はカウンセリング。
その前に、お弁当作り!
昨日、材料をいろいろ買ってきたので、がんばります。
娘の好きなキャラを作るつもりだけど、できるかな。
娘の不安を吹き飛ばすようなお弁当を作ってやりたいです。
じゃあまた明日ね。
ごきげんよう。