私は、昨夜もよく眠れなかった。
朝起きてからずっと悲しくて寂しくて、ふと涙が落ちる。
午後、クリニックに電話をかけて、先生と少し話した。
先週金曜の出来事と息子の胃腸炎が、夫の命日の時期に重なったせいで、よけいにつらくなっちゃったんですね、と言ってもらった。
応援してる、心配してるから、自分を大事にね、と元気づけてもらったので、少し楽になった。
明日、息子が受診に行くので、その時に私の頓服を追加でもらえるようにしてもらった。
明日は、予約してある息子の誕生日ケーキを受け取りに出かける。
明後日は急遽、カウンセリングスクールに夕方行く用事ができた。
糸井重里さんの『羊どろぼう。』という本を読み終えた。最新刊の『夜は、待っている。』も買ったのだけど、震災を思い出して読めなくなった。
糸井さんの語り口は大好きなのだけど。
夫が亡くなって明日で11年。
中学生だった息子は26歳になる。
私の人生は11年前のあの日に、一度終わってしまった気がしてならない。
あれ以前とあれ以後の2つに、人生が分かれてしまっていて、前のことはよく思い出せない。
時間が解決してくれると思っていたのだけど、そういうものでもないのかな。
当時10歳だった娘に、お父さんの思い出を聞かせてやりたいと思いながら、私自身よく思い出せないでいる。忘れたのではない、多分。
鍵がかかってしまったのだと思う。
11年も経ってなお、鍵は開かない。
6年前に亡くなった実家の父のことは、ふつうに思い出せるのにね。
夫、ごめん。