今日は凹んだ。

ようこそ、卯月です。
結局、雑誌15ページの仕事を仕上げるのに、今朝の4時までかかってしまいました。
いろいろチェック項目が多くて。
ひと眠りして、８時に起きて、お風呂に入って、もう一度ゲラをチェックして、納品に行きました。
そして、ボーっとする頭で納品を済ませると、社長さんの口から、眠気も吹っ飛ぶようなお話が。
「実はこの間（お正月明けです）納めていただいたお仕事なんだけれど、編集のほうで『見落としが多い』ということで返してきたの。コピーをとって私も目を通すから、卯月さんももう一度持って帰って見直しをしてくださる？」
ショックで頭の中が真っ白になっている私に、社長さんは優しく言いました。「ミスは誰にでもあるから、気にしなくていいのよ。先方も、うちとは信頼関係があるから、こうしてストレートに言って返してくれたのよ。でも、校正の仕事は、まず誤字・脱字を拾うこと。表記の統一とか言い回しとかは、その基本的な部分ができて初めて、付加価値として生きるものなのよ」

ごもっとも。
平謝りの私に、社長さんは終始笑顔で、優しく接してくださいました。

「会社同士の信頼関係がなかったら、先方は何も言わずによそに仕事を流すようにしたでしょう」
その社長さんの言葉は、そのまま社長さんと私にも当てはまる、と、帰りの電車の中で考えました。
私の力を見限ったならば、何も言わずにもっと優秀な人に、そのゲラの見直しを頼んだでしょう。
社長さんは、私にストレートに言ってくださって、私に、やり直しのチャンスをくださった。
それって、彼女が私を信頼しようとしてくださってるってことじゃないか。
私は泣きたくなりました。
私のバカ。
あんないい社長さんに、ご迷惑をかけるような仕事をして。
私を一人前のプロの校正者として育てようとしてくださってるのに、その彼女の顔に泥を塗るような仕事をしてしまって。

情けないです。

でも、今日は朝まで仕事をしていたので、寝不足のときにあまりいろいろ考えるとろくなことがないことは経験上わかっていたし、とりあえずゲラの見直しは明日からにして、ゆっくりしようと思い、電車の中吊りで見て気になってた雑誌『HERS』を買って帰って、アイスを食べながらそれを読んで、ごろごろしていました。
女性誌を買うのは久しぶり。
女性誌と言えば、芸能人の話題や子どものこと、おかずのこと、家計のやりくり、とそんなことばかりで、読みたいものがなかったのです。
『HERS』は、絶賛はしないけど、子どもも手を離れた50代の女性が自分の人生を楽しんで生きるっていう意味で、これまでに見なかったタイプの雑誌かな、と思いました。
出てくる50代女性たちのなんと美しいこと（表紙は萬田久子さんだ）。
ま、この人たちは特別なんだろうけど、「もう50かあ」としぼんでしまいそうな気持ちを明るくしてくれる気はしました。

ああ、今日は疲れた。
普通の人の寝る時間に寝よう。
ウォークマン、いつ来るかなあ。
今の楽しみはそれ。
じゃあまた明日。
明日はゲラの見直し、こわいような気がします。でも、頑張ります。

おやすみなさい。