「銀のヴァルキュリアス」
さちみりほさんの作品です。現在9巻まで刊行
ちょっと前まであまり知られていなかった漫画家さんですが(先生、ごめんなさい)ここんとこ、だいぶ知られる様になってきて1ファンとしてとても嬉しかったりします。
さてさてこの「銀のヴァルキュリアス」という漫画、大人しくて男の子と満足に話も出来ない内気な女子高生・瑠花(るか)のクラスで露天商から水晶のようなお守りを買ったクラスメイト達が次々と眠りから目覚めなくなるところから始まります。そして瑠花自身もその石のせいで異世界に飛ばされてしまうのですが、その異世界とは女が男を奴隷として支配する女至上主義の世界。
瑠花がその世界へ飛ばされたのはその世界に関わるある理由があったのですが、泣き虫で気弱な瑠花が「守りたい」「誰も死んでほしくない」という想いから、徐々に逞しく成長していくというお話。亡き前女王アリステアの意思を巡る女戦士たちと奴隷として虐げられている男たちの思いを絡ませながら、グイグイ読み手をひきつけてくれます。
さちみさんの絵って一見レトロちっくで好き嫌いはあるかもしれませんが、そのこぼれる様な瞳がかもし出す美しさがファンタジーの世界と相まって、尚いっそうこの「銀ヴァル」の美しさを際立たせてくれてるというか。
ただ惜しむらくは、ラストがありきたりだったということ。
つい先月、雑誌で完結を迎えたんですが、私も最終回と言うことでラストのまとめ方をかなり期待してたんですよね。なのでちょっと拍子抜けしていたんですよ。
さちみさんのサイトを見て知ったんですが、実はさちみさんはラストは別の大どんでん返しとも言える話を考えていたそうなんです。が、読者ウケを考えてか編集部の反対に合い、「ありきたり」にしてしまったそうなんですね。ページ数の制限もあったりしてご本人にとってはかなり悔いの残るラストとなってしまったそうなんです。
業界シェアは少なくても作家さんに思うとおりのびのび描かせるのがA社の良さだとおもっていたんだけどなー
少し「エマ」の7巻のあの厚さを見習え、A書店。
魅力ある作品を提供することがしいてはファンの獲得に繋がると思うし、作家さんのイマジネーションを膨らます元だと思うんだけど、売り上げ重視の世界になっていると大変なのかしら。担当が替わると色々大変だと別の先生も書いてらっしゃいますしね。
ちなみにこの「銀のヴァルキュリアス」の最終巻である第10巻の発売は7月15日となってます。この機会に一気読みしてみてくださいませ(笑)
そしてお気に召したら是非「夢やしきへようこそ」
もどうぞ。
時代と言う名の波に住処を追われた妖怪たちが「お化け屋敷」の興行しながらて生きていくんですが、ちょっと切なく、そして心温まるお話となってます。時代が前後しますが、全篇通して読むときっと心がウルウルとしてしまうはず。さちみさんの代表作ともいえる作品です
ちょっと前まであまり知られていなかった漫画家さんですが(先生、ごめんなさい)ここんとこ、だいぶ知られる様になってきて1ファンとしてとても嬉しかったりします。
さてさてこの「銀のヴァルキュリアス」という漫画、大人しくて男の子と満足に話も出来ない内気な女子高生・瑠花(るか)のクラスで露天商から水晶のようなお守りを買ったクラスメイト達が次々と眠りから目覚めなくなるところから始まります。そして瑠花自身もその石のせいで異世界に飛ばされてしまうのですが、その異世界とは女が男を奴隷として支配する女至上主義の世界。
瑠花がその世界へ飛ばされたのはその世界に関わるある理由があったのですが、泣き虫で気弱な瑠花が「守りたい」「誰も死んでほしくない」という想いから、徐々に逞しく成長していくというお話。亡き前女王アリステアの意思を巡る女戦士たちと奴隷として虐げられている男たちの思いを絡ませながら、グイグイ読み手をひきつけてくれます。
さちみさんの絵って一見レトロちっくで好き嫌いはあるかもしれませんが、そのこぼれる様な瞳がかもし出す美しさがファンタジーの世界と相まって、尚いっそうこの「銀ヴァル」の美しさを際立たせてくれてるというか。
ただ惜しむらくは、ラストがありきたりだったということ。
つい先月、雑誌で完結を迎えたんですが、私も最終回と言うことでラストのまとめ方をかなり期待してたんですよね。なのでちょっと拍子抜けしていたんですよ。
さちみさんのサイトを見て知ったんですが、実はさちみさんはラストは別の大どんでん返しとも言える話を考えていたそうなんです。が、読者ウケを考えてか編集部の反対に合い、「ありきたり」にしてしまったそうなんですね。ページ数の制限もあったりしてご本人にとってはかなり悔いの残るラストとなってしまったそうなんです。
業界シェアは少なくても作家さんに思うとおりのびのび描かせるのがA社の良さだとおもっていたんだけどなー
少し「エマ」の7巻のあの厚さを見習え、A書店。
魅力ある作品を提供することがしいてはファンの獲得に繋がると思うし、作家さんのイマジネーションを膨らます元だと思うんだけど、売り上げ重視の世界になっていると大変なのかしら。担当が替わると色々大変だと別の先生も書いてらっしゃいますしね。
ちなみにこの「銀のヴァルキュリアス」の最終巻である第10巻の発売は7月15日となってます。この機会に一気読みしてみてくださいませ(笑)
そしてお気に召したら是非「夢やしきへようこそ」
時代と言う名の波に住処を追われた妖怪たちが「お化け屋敷」の興行しながらて生きていくんですが、ちょっと切なく、そして心温まるお話となってます。時代が前後しますが、全篇通して読むときっと心がウルウルとしてしまうはず。さちみさんの代表作ともいえる作品です