向日市、水道ビジョン素案まとめる パブリックコメント実施

2011-05-21 13:52:02 | 水 water
向日市はこのほど、安全で安定的な水供給に向けて、本年度から10年間の市の水道事業の目標と具体策を定めた「市水道ビジョン」の素案をまとめた。23日から、素案に対する市民の意見を募るパブリックコメントを実施する。

 市水道ビジョンは、国の方針に基づき昨年9月から策定を開始。市上下水道事業懇談会における5回の議論と提言を踏まえ、先ごろ素案がまとまった。

 素案は、(1)水道ビジョンの策定にあたって(2)水道事業の沿革と概要(3)現状と課題(4)将来像と目標(5)実現するための施策-の5章で構成。

 うち「現状と課題」では、運転の開始から40年を過ぎた物集女西浄水場など、老朽化が進んだり一定耐用年数を超えた施設や給水管が多いほか、微量の鉛が溶け出す恐れのある鉛製の給水管の残存率が「若干高い」とし、更新の必要性を指摘。一方、その費用が要るが、累積欠損金が前年度末の見込み額で6億6千万円もある上、水需要も今後は減り収益増が期待できないことで「費用面も考慮した計画的な更新が必要」としている。

 こうした点を踏まえ「施策」では、物集女西浄水場の耐震調査を本年度から3年かけて実施し、以後、結果に基づき耐震化に着手。老朽配水管は、年700メートルを耐震管に敷設替えする。また鉛管は現行の残存率34・5%を、10年後に21・6%まで減らす-などとした。

 さらに、より安全な水供給のため水質検査箇所を市内5カ所から8カ所に。水安全計画も新たに策定し、水質管理体制を強化する。災害時の応急給水資材を拡充するなど、水道災害対策マニュアルの改訂も行う。

 市民意見の募集は、6月21日まで。郵送、ファクスまたはメールで市下上水道部営業課へ。素案は市のホームページなどで公表。問い合わせは、市役所代表TEL075(931)1111を通じ同課へ。

【 2011年05月21日 10時10分 】

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