「中将棋」公開対局へ、解説盤手作り 木津川の男性

2011-10-28 17:20:19 | 歴 history
熊澤さんが制作した中将棋の解説盤。手前は昨年度に制作した実際の中将棋盤と駒(大阪府島本町・町立歴史文化資料館) 中世から近世にかけて貴族に愛好された将棋の一つ「中将棋」の公開対局が、30日に大阪府島本町で開かれる。会場は安土桃山時代の公家で将棋駒制作の第一人者、水無瀬兼成ゆかりの水無瀬神宮。手作りした解説盤を掲示し、観客に分かりやすく説明する。

 中将棋の盤面は縦横各12マス、駒数は92枚で、現在一般的な将棋より多い。全方向に2マス進むことができ、途中のマス目にある相手の駒を取れるなど威力のある「獅子(しし)」や、前後左右に1マスまたは斜めに2マス進める「鳳凰(ほうおう)」など、独特の動きの駒がある。

 今回、対局会場で掲げる大型の解説盤と駒は、木津川市の熊澤良尊さん(68)がホワイトボードや木、紙、マグネットで作った。盤は縦120センチ、横90センチ。駒には、兼成が約400年前に制作した「水無瀬駒」と同じ書体で名称を記し、動きを分かりやすく伝えられるよう、朱で点や線を書き加えた。

 30日午後1時からの対局には、牧野光則四段と宮居正芳・第7期中将棋名人が臨む。使用する駒と将棋盤も、熊澤さんが昨年制作した。水無瀬駒と同様、材料にはツゲを使い、黒漆で名称を記した。

 熊澤さんは「レプリカだが、水無瀬駒に肉薄したいとの思いで手がけた。解説盤とともに、多くの人に中将棋とその歴史に親しんでもらいたい」と話す。公開対局は入場無料。

【 2011年10月28日 12時22分 】

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