長岡京市が同市一文橋で計画した雨水貯留施設の設置を想定外の地下水位のため断念した問題で、市の調査委員会(委員長・三村衛京都大大学院教授)は9日、設計業者による地価水位データの見落としが原因とする報告書を市に提出した。
雨水貯留施設は豪雨による一文橋地区などの浸水被害を防ぐため設置を計画したが、4月に掘削工事を始めると設計段階で見込んだ地下3・8メートルよりも浅い同1・8メートルで地下水が湧出。掘削を続けると周辺地盤に影響を与えるおそれがあるため、工事を断念した。
報告書は、設計を受託した大阪府吹田市の設計コンサルタント会社「極東技工コンサルタント」が、透水試験で出た地下1・9メートルという記述を見落としたのが原因とし、「読み違いに気づく機会があったにもかかわらず起こしてしまった単純ミスで、責任は重大である」と指摘した。
再発防止に向けた課題として、ボーリングや地下水位のデータベースを作成して工事の設計に活用することや、市の担当課による設計資料のチェック体制について言及した。
報告書を受け取った河村豊水道事業管理者は「すみやかに代替工事や(工事請負業者への)損害賠償、改善策に対処したい」と話した。市は今後、工事断念に伴う費用を精算し、極東技工コンサルタントに請求する。
【 2012年11月10日 11時40分 】
雨水貯留施設は豪雨による一文橋地区などの浸水被害を防ぐため設置を計画したが、4月に掘削工事を始めると設計段階で見込んだ地下3・8メートルよりも浅い同1・8メートルで地下水が湧出。掘削を続けると周辺地盤に影響を与えるおそれがあるため、工事を断念した。
報告書は、設計を受託した大阪府吹田市の設計コンサルタント会社「極東技工コンサルタント」が、透水試験で出た地下1・9メートルという記述を見落としたのが原因とし、「読み違いに気づく機会があったにもかかわらず起こしてしまった単純ミスで、責任は重大である」と指摘した。
再発防止に向けた課題として、ボーリングや地下水位のデータベースを作成して工事の設計に活用することや、市の担当課による設計資料のチェック体制について言及した。
報告書を受け取った河村豊水道事業管理者は「すみやかに代替工事や(工事請負業者への)損害賠償、改善策に対処したい」と話した。市は今後、工事断念に伴う費用を精算し、極東技工コンサルタントに請求する。
【 2012年11月10日 11時40分 】
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