鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1028回】 買ってくれないお客様でもどれだけ呼び込めるか?

2013年10月24日 | 住宅コンサルタントとして
たくさんのお客様で賑わっているお店やレストランに行くと、
それだけでとても強い印象が残りますよね?

そしてそういうお店やレストランに行った翌日に、

「昨日、○○に行ってんけど、メッチャ混んでたわ~」

と、混んでいることだけで噂の源になったりします。

「お客様がお客様を連れてくる」と言う言葉があるように、
混んでいるお店の前を何回か通っているうちに、何となく気になるようになって、
いつか自分もそのお店を利用しようと思うのが、人間の性質なのでしょう。

このことがよく分かっている企業は、損得を抜きにして、
戦略的に、とにかく多くのお客様に集まっていただく企画を年に数回、開催します。
来場目標は、200組とか1000組とか、各社によって異なるでしょうが、
とにかく認知度を高め、お客様との接点を持ち、親近感を持っていただこうとします。

もちろん、敷居を思いっきり下げて多くのお客様に来ていただく訳ですから、
新築やリフォームを検討すらしていないお客様も来られます。

日本人として情けない、単なるモノだけをもらいに来る人、
しかも2日間、しらーっと列に並ぶ人もいます。

でもそこを割り切って、多くの方に自社を知っていただき、親近感を持っていただく。
こうしたことを戦略的に、定期的におこなった結果、どういう結果になるのかは、
私自身、分かっているつもりです。

「スタッフがそんなに多くないので、本気のお客様が少数来て下さった方が、受注しやすい」
ということはよく分かります。
しかしながら、成約歩留りという効率だけを求めた結果、
いつしか自社に賑わいがなくなっている、ということにもつながりかねません。

年に数回、とにかくお客様に多数、来ていただけるような、
お客様が求めておられ、かつ行きやすい企画を立てることも重要なのです。

すぐには買って下さらないお客様でも、多数来ていただく。
それが、地域内での評判の源のひとつになるのです。
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