鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2485回】 建築知識だけでは、お客様に選んでいただけない

2017年10月19日 | 住宅コンサルタントとして
構造、断熱、換気、サッシ、外壁材、工法、材料、設計、施工など、
住宅を扱う会社で働いている営業マンは、膨大な情報を理解した上で、
お客様に自分の言葉で分かりやすくお伝えできるようになる必要があります。

ただ、今の時代、そういう情報そのものに価値はなくなってきています。

というのは、誰でもいつでもどこでも
スマホでそれらに関する情報を入手することが出来る時代だから・・・。

情報社会になればなるほど、誰でも邸に入れられる情報に価値は無くなり、
情報を伝える人が自ら体験したという一次情報や
伝える人自身の個人の信念が乗っかった情報などの付加価値でなければ、
お客様は価値を感じて下さらないのです。

今後ますます、営業マンの人としての魅力、個人の価値観が重要になってくるでしょう。

例えば、家をいつか建てたいと思っているけれど、その時期は今すぐではない。
ゆっくりといろんな会社を見て、相談先を決めたいと思っているご夫婦に、
皆さんならどんな情報をお伝えしますか?

こういうお客様には、

・お子様が成長していく中で、どういった環境を用意すると良いのか?
・ご主人、奥様共に、自分の時間を確保することがどれほど重要なのか?
・そのために、どういう設計をし、どういう材料を使った家が良いのか?
・お金の収入と支出を長いスパンで見たとき、いつ頃家を建てことが良いのか?

などなど、営業マン本人が自分なりの考え、価値観の軸を持って、
お客様と深いレベルでコミュニケーションを取る必要があるのです。

建築知識とは全く異なる、育児の話、精神的にリフレッシュすることの必要性の話などが
実はお客様の心に刺さったりするのです。

だから住宅の営業マンは、人間力を高める必要があるのですね。

皆さんは、自身の人間力を高めるために、どういう取組みをしていますか?
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