住宅会社として何かに取り組んだとして、
その取り組みが成功か失敗かの答え合わせは、
1年近くかかります。
私が5年前に各クライアント様に提案させていただいていた、
とある事業との複合業態開発。
モデルハウスへの来場増につながったり、
知名度の向上には貢献できていたと思いますが、
取り組んでいただいて5年経過し、
答え合わせをしてみると、ある傾向が見えてきました。
それは、「紹介が明らかに増えている」というもの。
この業態に取り組んでいただいているクライアント様の
OB様紹介が着実に増えているのですね。
5年前の私のイメージとしては、
単純に知名度UPと新規来場数の増加だったのですが、
紹介増につながっているデータを先日、
クライアント様からいただきました。
この業態に取り組んでいただいている、
他のクライアントでも検証をしていきたいと思います。
また、これは2022~2023年にかけて明確になりましたが、
高性能化、高付加価値化が住宅業界にとって正解で、
ローコスト化を推進していた会社の大半が
現状、かなり苦戦しています。
弊社のクライアント様には、
とにかく性能面を欧米先進国並みに高めていく、
ということを昔から推奨してきました。
もともとお付き合いがスタートした際は
ローコスト業態だったクライアント様も
現状は性能面を着実に向上され、
価格帯も当初に比べれば相当、上げていただいています。
10~15年前に、性能を上げ、売価を上げることに関して、
最初は営業マンなどからも抵抗があったりしましたが、
結果、インフレと資材高騰が重なり、
所得がある一定以上の方しか家を建てられなくなったのです。
結果、お客様の層を上げてビジネスを展開していたことで、
2023年も各社様、業績は堅調に推移しています。
10~15年前、目先の業績を高めるために
ローコスト住宅に取り組んでいた会社は、
今、かなり厳しいかと思います。
スタッフさんの建築知識もあまり上がらず、
扱う商品のレベルも上がっていかないローコスト業態は、
スタッフさんのモチベーションの維持も難しいのでは、
と個人的に昔から感じていたので、
企業として強くなっていく上では難しい、と
昔から思っておりました。
なので弊社は、「ローコストに行きましょう!」と
クライアント様に提案したことがありません。
2023年時点では、10~15年前の決断は、
正解だったのでは、と思います。
そして今、取り組んでいただいていることが
正解かどうかわかるのは、10年後なのです。