鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2086回】 1年目の気持ちで・・・

2016年09月15日 | 住宅コンサルタントとして
とてもありがたいことに、今、ご縁を頂戴しているクライアント様の8割以上が
お付き合いをさせていただいて7年以上になります。

目先の数字だけを追いかけるのではなく、
ご縁のあったエンドユーザー様から支持され、応援していただけるような関係をつくる。
時間が経過すればするほど、商売がやりやすくなっていく。

そんな環境をつくることを目指し、いろいろと取り組んでいただきました。

そしてありがたいことに、素晴らしい成長をされ、
地域でダントツの支持をされているクライアント様も増え、
更なる成長のために、ギアを1段、2段、上げるべき段階のクライアント様もおられます。

本当にありがたいことです。

住宅会社が成長していく上で、必ず壁のようなものが存在しますが、
それらを乗り越えるには、ギアをあげなくてはなりません。

それまでのビジネスモデルの本質は変えないのですが、
リーダーの成長を加速させたり、出店したり、
マーケティングのために新しい取組をスタートさせたり・・・。

そしてこのギアを上げる際、本当に新鮮な気持ちになれるのです。

何年、お付き合いをさせていただいていても、
コンサルティング1年目の気持ちになれるというか・・・。

商品やロゴ、WEBサイトをリニューアルしていただいたり、
コンサルティング時にやるべきことの内容を変えさせていただいたり、
これまでとは異なる部署の方々にも参加していただいたり・・・。

「今月からお世話になります!」

という気持ちで、お仕事をさせていただける感覚なのですね。

もう、ありがたい、という気持ちしかありません。。。


このお仕事をさせていただいて11年を超えましたが、
マンネリ感や倦怠感、飽きという感覚は全く無く、
日々新鮮な気持ちでお仕事をさせていただいております。

相変わらず、毎日が刺激的で良い緊張感もあるのです。

ギアを上げるべき段階に成長されたクライアント様のおかげなのです。


天職だからかもしれませんが、経験を重ねても新鮮な気持ちを忘れず、
ご縁を頂戴できていることに感謝して、今日も仕事に向き合いたいと思います。
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【2085回】 20代の頃の、自分への危機感

2016年09月14日 | 住宅コンサルタントとして
20代の頃、まだ仕事で大した成果を出せない時がありました。

いろんな先輩や同期が、受注をバンバンお客様から頂戴してくるのに、
自分は訪問して営業しても全く売れない。

実は暇で暇で、暇を紛らわせるためにお客様のところに訪問しているような状況で
もう焦りしかありませんでした。

先輩には「どうやったら買ってもらえるようになりますか?」と質問したり、
「今度、是非1日、同行させてください」とお願いしたりと、
何とか会社に必要と思ってもらえるビジネスパーソンにならなければ、
という思いしかありませんでした。

でも、やっぱり売れない・・・。

そこで逃げるように本の世界にのめりこみました。

伝説の営業マンが書いた本。
自己啓発本。
ビジネス本を読み漁りました。

そしてそこで学んだことを実際に日々の仕事でやるしかなかった・・・。

で、恐らくたまたま手に取った中谷彰宏さんの本のおかげで、
ちょっとずつお客様に必要としてもらえるビジネスパーソンになる方法が見えてきたのです。

インプット→実践→改善→インプット・・・の繰り返し。

毎日、朝7時半から夜中1時頃まで、仕事に夢中になっていました。

中谷さんの本の中に、若い間に量をやり切っておかないと、
歳を取って質に転換しない、ということが書かれていて
それがピンと来たのです。

学歴も人脈も魅力も無い自分が、今努力しないと
40代50代で悲惨な人生が待っている、と直感的に思いました。

結果、今があるのかな、と思います。


当時の同期で、仕事をとにかくさぼって、効率よく生きよう、とか、
株で儲けよう、という考えの男性がいました。

「頑張って仕事しても大して給料に差は出ないし、
そもそも俺、この会社にずっと居ようと思ってないし・・・」

ということを常日頃言っており、
とにかく早く帰ってプライベートを充実させよう、ということばかり考えているようでした。

恐らく今、毎日充実した人生を送っていないと思います。
(価値観が違うので連絡すら取っていないのです)

若い頃に要領良く生きようとして、量をこなさないで
40代、50代でビジネスで成功している人を個人的に知りません。

若い頃に徹底的に量をやらなくてどうするんだ、という感じです。

個人的には20代の頃から仕事に真剣に向き合ってきた。
30代では20代の頃の倍くらい、もっと量をこなしてきた。

そのおかげで、40代の今、充実した日々を過ごすことができています。

だからクライアント様の若いスタッフさんと接しさせていただく度、

「今、トコトン仕事に向き合い、量を徹底的にやり切りましょう!」

と言いたくなってしまいます。

若い頃に、自分の将来にどれだけ危機感を持てるか?

とても重要なことだと思っています。
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【2084回】 自社の強みとお客様が価値を感じることを合わせる

2016年09月13日 | 住宅コンサルタントとして
自社の強みを磨いていくことはとても重要。

ただ、それがお客様の求めていることやお客様が価値を感じることとズレているのであれば、
正直、商売において結果が出ないと思います。

例えば住宅業界において、構造材に猛烈にコストをかけている会社があるとします。

構造材は国産の超一流の木材。
でも断熱も換気も普通で、デザインやしつらえは田舎くさい感じだったとしたら、
支持してくれるお客様がゼロでしょう。

こう説明されると分かって下さる住宅会社さんは多いのですが、
いざ、「自分たちの強みは何ですか?」と質問すると、
パッとしない回答をおっしゃったりする会社は多いのです。

強みとは、もともとその会社に存在するケースもありますが、
多くの場合は後天的につくるものだと思っています。

だから今の自社に大した強みが無くとも、トップが本気でつくることを決定し、
お客様のニーズや価値を研究して、自社で対応できそうな部分で強みをつくり、磨く。

それを繰り返していくことで、オリジナルの強みになるのです。

皆さんの会社の強みは何でしょう?
そしてそれは、競合企業とかぶっていませんか?
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【2083回】 広島カープの優勝に思う

2016年09月12日 | 住宅コンサルタントとして
プロ野球のセ・リーグで、広島カープが優勝しました。

もちろん、私、阪神タイガースファンです。
阪神タイガースの今年の結果は残念ですが、
広島カープの優勝から、学ぶべきことが多々、あるよなぁ、ととても感じます。

まず広島カープ、何が素晴らしいかというと、
他球団からお金を出して獲得した選手がいない、ということです。

ショートの田中選手。
セカンドの菊池選手。
センターの丸選手。
ライトの今年、大ブレイクした鈴木選手。
ピッチャーにしても野村投手、福井投手、今村投手、中﨑投手など、
中心となる選手が全員、広島カープに入団し、球団で育成された選手なのです。

今年は新井選手、黒田選手も大活躍されていますが、
もともとは広島に入団し、広島で育った後、他チームに移籍した選手。

とにかく、ドラフトで伸びしろがある選手を獲得し、
育成に愚直に取り組み続けた結果だと思うのです。

今年、阪神タイガースも外国人選手と福留選手を除けば、
全て阪神が獲得したプロパー選手ばかり、という試合もありましたが、
もともとはお金で選手を買う体質が強く、育成が下手なのです。

正直、広島のように、育成に取り組み続け、
選手を育てる経験と能力を球団に持って欲しいと思っています。


自分たちの球団のDNAを受け継いだ選手ばかりのチームは、
やはり球団に愛着もありますし、いざという時、とても強いと思うのです。

これは住宅会社でも同じ。

新人を採用し、自社で育成できる会社が最終的に勝つのです。

育成は、監督やコーチだけに任せていてもダメで、
球団が本気になって取り組まなければなりません。

企業経営も同じ。

経営者が本気で新卒を採用し、育成していくしくみを構築しないと、
組織力が弱く、勝ち続けることが難しい会社になるような気がします。

そんなことを広島カープが教えてくれているような気がします。
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【2082回】 評判の悪い不動産会社とは、関わってはいけない

2016年09月11日 | 住宅コンサルタントとして
もともと、本日は以前住んでいた家の中古住宅の契約の予定でした。

売却の依頼をし、買付照明を提出していただき、価格交渉などあった結果、
先方(買主側の不動産会社)から本日の13時30分で契約日のセッティング依頼があり、
時間を空けていたのです。

しかしながら、昨日の15時前に、
以前からお世話になっている私たちの不動産会社の担当者さんから電話が入りました。

「やっぱり、契約を中止したい、と先方の業者から連絡がついさっき、ありました。
本当に申し訳ありません」

ということでした。

私、こういう世界で働いておりますので、
当然ながら自分が住んでいるエリアの不動産会社の情報は入って来ます。

地域で評判の悪い不動産会社とは絶対にかかわりたくない、と思っていたので、
販売の委託も評判の良い不動産会社さんに頼んでおりました。

ただ、買い希望のお客様についていたのが、地元で評判がかなり悪い会社。

いろんなルートから、その悪評は入ってきていたので、
もともと嫌な予感はしていたのです。

で、多少なりとも何かあるなぁ、と予想はしていましたが、
自分たちから契約日と時間をセッティングしてきたのにもかかわらず、
契約日前日の午後、突然のドタキャン。

やっぱり、噂通りだな、と・・・。

まだまだ不動産業界は、レベルが低いということを身を持って経験することができました。

ただノリで買付照明を書いてもらうのではなく、
本来であれば、お客様の不安を拭うお手伝いをしなくてはなりませんし、
その不安な点が解消されていなければ、買付照明を提出してはいけないのです。

購入するお客様の不安を解消せずに、軽い気持ちで買付照明を書かせ、提出する。
しかもドタキャンしたことを何とも思っていないのです、この不動産業者の営業マン・・・。

こういう奴が残念ながらいるのが、不動産業界の現状なのです。


所有している土地や建物を売却したり、購入したりする際、
真摯に対応して下さる誠実な不動産会社、営業マンに絶対に依頼すべきです。

ただ、そういう誠実な会社がまだまだ少ないのが現実。


今回の経験は、私個人的には良い経験になりました。

お客様の気持ちがよく分かりますし、
何より、ネタになるからです(←芸人か!)。
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【2081回】 何屋さんか分からないように進化する

2016年09月10日 | 住宅コンサルタントとして
正直、ここ10年の住宅業界の行く先は、自分の中では見通せています。

もちろん、個人的な予想、イメージでしかないのですが、
いろんな業界や繁盛店を見て、日本の他に欧米のお店も見てきて、
何となくこうなるだろうなぁ、というイメージがあります。

お客様は大きく分けて3つのカテゴリーに分かれるでしょう。

そこでどの層のお客様を自社の顧客としていくのか?
ここを明確に決めて、会社をつくっていかなくてはなりません。

ただ、最終的にお客様は賢くなっていき、センスも上がっていきますから、
ある程度のこだわりを持った、一般的な層のお客様をターゲットとするのが、
難易度はちょっと高いですが、中小企業としては懸命だと思います。

そしてこの層のお客様は、ただ商品(=家)だけを見て住宅会社を選ぶのではありません。

その会社の店舗、スタッフさん、カタログや封筒、紙袋、名刺、ウェブサイトなど、
ありとあらゆる部分から、その会社の世界観を感じ、
自分たちの理想の家をつくってくれるか、とか、建てた後も良いお付き合いができるのか、など
トータルで判断するようになってきているのです。

この割合は年々、着実に増えていく。

そしてモノ売りしかできない住宅会社は着実に受注しにくい状況になっていくのです。

だからこれからの時代、住宅会社は

「自分たちは何者か?」

ということを市場に発信していくことがますます重要になってくると思います。

価値観、生き様、日ごろ、どんな仕事をやっているのか、など、
感じよくお客様に伝えられるようなセンスが求められるでしょう。

そして住宅以外のモノを扱うことも必要になってくるかもしれません。

最終的に自分たちが何屋さんか分からないように進化することが、
おそらくはこの10年のドストライクな進化の方向だと個人的に思っています。

この状態になっているクライアント様は、正直、ムテキング状態です。

こういう住宅会社に1社でもなっていただくお手伝いをやっていきたいですね。
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【2080回】 憧れの暮らしができることを訴求する

2016年09月09日 | 住宅コンサルタントとして
住宅のマーケティングにおいて重要なのは、完全にコト訴求です。

どんな設備がついているとか、
どんなに性能が優れているとか、
その割に当社の建物は安いのでお得とか、
こういう男性発想の情報発信に興味を持たれる方もゼロでは無いですが、
こういうマーケティングをやっていると、来場してくれるお客様は増えていかないですし、
そもそも市場内で評判にも噂になりにくいのです。

「こんなあこがれの暮らしができるんだ・・・」
「こんな家だと、建てた後、毎日楽しく暮らせるんだ・・・」

というように、建てて住んだ後の暮らし(=コト)がイメージできるような情報発信を
どのレベルでできるのか、ということがポイントになるのです。

ここで重要になってくるのは、こうしたコト訴求の場合、
イメージするお客様ご家族が建物内に入っている写真や動画です。

もしくは、人が入っていない場合、写真のクオリティーが非常に高いことが求められます。

こうしたことをトップが理解できているかどうかが、
これからの時代、本当にポイントとなるでしょう。

チラシやDM、CM、自社HPやSNS、ブログでの発信も、
どれだけこと訴求ができているかがポイントとなるのです。

ということは、写真1枚の撮影に時間や手間、コストを惜しまない姿勢が必要となるのです。

大昔から、「コト訴求が重要」ということを言ってきましたが、
もうそれは自分の中では当たり前となっていて、
最近、クライアント様にしつこく伝えていないような気がします(←反省・・・)。

コト訴求。

皆さんの会社は十分にできていますか?
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【2079回】 仕事で成果が出ない時

2016年09月08日 | 住宅コンサルタントとして
努力した分だけ結果につながるとしたら、
おそらくほとんどの人は、心が折れずに仕事に向きあえることでしょう。

しかしながら、努力をしてもなかなか結果がでない、ということが、結構ありますし、
場合によっては、努力をしたのにパフォーマンスが下がる、なんてこともあるでしょう。

ビジネスは、人と人がかかわって成立しますが、
人には感情の起伏があったり、お客様を取り巻く環境が急に変わったりすると
予測どおりに進まない、なんてことがあるのですね。

こうした時、どう現実を受け止めれば良いのでしょう?

人それぞれ、いろんな考え方があるかと思いますが、
私の場合は、商売の原点、基本に立ち返ることが重要だと思います。

では商売の原点とは何か?

それは、今、自分から買って下さっているお客様、
それから過去、自分から買って下さったお客様に対し、
徹底的にお尽くしする、ということです。

今の自分、今の自社があるのは、過去、それから今のお客様のおかげ。
だからそのお客様に対し、ご迷惑をおかけしていることがあれば、
まずは最優先に対応する。

それが完全にできれば、
次に身の回りやオフィス、モデルハウスなどの中や敷地内を徹底的に清掃する。

自分の身の回りをいつも以上にキレイにするのです。

身の回りがキレイに整頓されていれば、今まで見えなかったことが見えてきたりします。
気づけていなかったことが気づけるようになったりします。

今のお客様、過去のお客様に対し、誠実に対応し、
身の回りを清めれば、大抵の場合、運気は上がっていくものです。

そしてモノの考え方をポジティブに、プラス思考にして、
周囲の人のお役に立つこと、例えば、落ちているごみを拾うとか、
電車に乗っている際に妊婦さんとか年配の方に席をお譲りするとかを実施すると、
自分の場合、みるみるツキが上がっていくのです。

努力が成果につながらない時こそ、基本に立ち返る良いきっかけなのです。
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【2078回】 ゼロから立ち上げる時・・・

2016年09月07日 | 住宅コンサルタントとして
実績が無い状態で新規事業を立ち上げた企業や、
経験が無い状態で新たな業界に転職し足りする人は、
結局のところ、中途半端な姿勢ではうまくいきません。

「何が何でも、絶対に成功させてやる!」
「絶対に3年で結果を出す!」

という、執念にも似たような強い気持ちを持って取り組まなければ、
結果は絶対に出ないような気がします。


「絶対に結果を出す!」ということを持っている人は、
結果を出す上で必要な提案をした際、

「それ、じゃ、誰がいつまでにやる?」

と、その場で実践前提の会話が始まるのです。

うまくいくかどうかは、やってみなければ分かりませんが、
とにかくやってみて、失敗したら早く軌道修正して、
必ず結果を出す、という気持ちを強く持っているのです。

こういう空気が組織内に流れるようにするのが、言ってみればトップやマネージャーの役割。

結果が出ない組織は、トップやマネージャー自らがどこか傍観者のような感じで、

「ウチの社員は、良い話を聴いても、なかなか実行に移さないんですよ・・・」

とどこか他人事なのですね。


大した努力、強い気持ちを持たずとも、
大昔はとりあえずやっただけで成果が出た時代がありました。

特に公共事業などはそうだったのでしょう。

こうした良い時代を経験してきたご年配の人は、
結果が出ないことを景気のせいにしたり、政治のせいにしたりしますが、
時代錯誤としか、正直思えません。

今は、「絶対に結果を出す!」という強い気持ちを持って、
行動し続けた人が勝つ時代なのです。
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【2077回】 資料に、その人のビジネスセンスが出る

2016年09月06日 | 住宅コンサルタントとして
社会人になって最初に働かせていただいた会社では、
とにかく営業ツールや資料をつくることが多かったです。

そしてありがたいことに、ただツールや資料をつくればいい、という雰囲気では無く、
私が所属していた北海道の支店は、クオリティーにもかなりこだわりが強かったのです。

だから中途半端な資料だとボロクソに怒られましたし、
何が言いたいのか分からない資料に関しては、容赦のないダメ出しを頂きました。

社会人1年目の時の住宅と言えば、キッチンの前にタイルを貼ることが当たり前でした。
ただ、タイルの目地が黒ずんだり、カビが生えたりと、主婦の仕事を増やすのです。

そこでキッチンの前にタイルではなく、
油汚れが落ちやすく、目地も少ないキッチンパネルという商品が発売されたのですが、
そのキッチンパネルを工務店さんに売り込むためのツールを作るよう、
先輩営業マンに指示されたのですが、何回も何回も作り直しを命じられました。

「これじゃ、お客様に良さが伝わらないんじゃねぇ?」

という感じで指導されたのですが、当時はパソコンはありませんでしたので、
全部、カタログをの切って、厚紙にのりで張り付ける、という原始的なツールを何度もつくりました。
(なので、実はかなり器用だったりします)


いろいろとつくる上で、どういうポイントを資料にまとめれば良いのかが何となくわかってきました。

「相手は何を求めているのか?」
「どういう形で伝えれば、こちらの考えが伝わるのか?」

こうしたことを20代で学べたことは本当に大きかったです。


今、仕事柄、いろんな資料に目を通すことが多いです。

資料を見れば、正直、その人やその会社のレベルが分かるのです。

資料作成に関して、資料をつくることが目的になっている人が結構いますが、
資料をつくることは手段であって目的ではありません。

先に伝えたいことがなければ、良い資料はできないのです。

資料やツールを読んで下さる方のことを思って資料やツールをつくっているのか?
それともつくることが目的になっているのか?

つくる資料に、その人のビジネスセンスが出るのです。
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【2076回】 売主さんの気持ち

2016年09月05日 | 住宅コンサルタントとして
昨年に自宅が完成したこともあり、
それまで10年ちょっと住んでいた、以前の家を売りに出していました。

新しい今の家は、デザインも素敵ですし、床、壁、天井も全て自然素材ですし、
高気密高断熱で第一種熱交換換気システムもついていますので、
とにかく住み心地は最高です。

しかしながら、北海道から帰ってきて転職したばかりの
実力も実績も無い頃を過ごした建物は、やはり愛着があるんです。

間取りも改めてみると、とても良い間取り。

子どもたちがまだ小さい頃のことも自然と思い出します。

そんな家を売ることになり、初めて売主さんの気持ちが分かりました。

中古住宅やマンションであれ、先祖代々受け継いできた土地をお持ちの地主さんであれ、
そこに思い出がたくさん詰めっている訳です。

不動産を売る時、できれば良い人に買って欲しいし、
仲介して下さる不動産会社も、感じが良い人が良いに決まっています。

4月に売りに出して、なかなか買いたいという希望者が見つからなかったのですが、
お盆明けから一気にお客様が動き出し、毎週見学希望される方が毎週、新規であらわれました。

で、買い付けを一番に出してくれた方が居たのですが、
私たちが提示している価格より200万下をくぐっての希望購入価格を入れてきたのです。

正直、かなり頭にきまして、満額でないと売りません、ということをお伝えしました。

価格提示にも、売主さんに対し、敬意を払わないといけないんだ、と気づきました。

で、最終的に買って下さる方が無事、決まりました。

何事も経験が大事です。

自分が買う側に回った時も、売る方の立場にたって行動することが大切なのだ、
ということを学べたのが本当に良い経験になりました。

何かを買う際、売って下さる方の気持ちになって、
敬意をはらい、謙虚な気持ちで買わせていただこうと思います。
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【2075回】 こういう住宅会社さんが増えたら、幸せな人が増えるのだ!

2016年09月04日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、お付き合いをさせていただいてからちょうど9年になるクライアント様の
ショールームオープン1周年記念イベントの見学におじゃましておりました。

私たちが到着したのは、お昼12時頃でしたが、
会場はお客様でごった返していました。

開始2時間で、来場組数は200組をゆうに超えていて、
食材をふんだんにご用意していたにも関わらず、速攻で社員さんが買い出しに行っていました。

来場組数もすごいのですが、何より会場内の雰囲気が最高で、
過去、このクライアント様で家を建てられたOB様が本当に楽しそうにされているのを拝見し、
何だかこちらまで幸せな気分にさせていただきました。

実際、この感謝祭でどれくらいの来場があるのか、
クライアント様の社長もスタッフさんも予測が難しかったようですが、
事前にある営業マンが最近お引渡しをしたOB様に確認したところ、
9割の方が「参加します!」と回答されたそうです。

OB様と良好なお付き合いができている証拠ですよね?


お客様の方をしっかりと向いて、真剣に良い家づくりに取り組み、
設計や施工はもちろん、おもてなしも極める。

建てた後もずっとつながりを持ち続け、メンテナンスやリフォームのサポートもおこなう。

そしてこの会社で家づくりをしたOB様特権の感謝イベントでおもてなししてもらえる。

そんな会社に家づくりを託したお客様は、本当に幸せだと思うのです。

そんなオーラが会場から溢れんばかりでした。


こういう住宅会社さんが増えていくと、日本の住環境のレベルは上がるわ、
幸せな人が増えるわで、良いことづくめなのです。

こういう住宅会社さんに1社でも多くなっていただくお手伝いをすることこそが、
私が本当にやりたい仕事なのだと改めて感じることができました。

私が知る限り、このレベルで建てて下さったOB様とつながっている住宅会社は、
日本中探しても、全体の1%もいません。

こういうレベルの住宅会社さんに1社でも多くなっていただくお手伝い。
その1点を追求して、仕事に向き合いたいと思います。
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【2074回】 お菓子の世界も世界観

2016年09月03日 | 住宅コンサルタントとして
東北地方を襲った台風の被害の対応で社内が大変な状況、とのことで、
昨日はお伺いする予定だったメーカーさんのコンサルティングが急きょ中止に・・・。

過去、天災の影響で仕事に行けなかったことは、台風で新幹線が全面ストップして1回、
それから被害が尋常ではなかったある地域の地震で1回、
今回が3回目となりました。

11年間で3回ですから、まあ圧倒的に少ないでしょう。

クライアント様、並びにクライアント様のお取引先のビルダー様の現場が
1日でも早く通常に戻られることを願っています。

さてそういう訳で、普段、平日に休むことが無い私は、突然のオフでとまどっておりましたが、
滋賀県内にある有名な「たねや」さんの本社機能もあるラコリーナに行くことに・・・。

2012年に、たねやさんの山本社長がカンブリア宮殿に出演された際に
製造から販売まで一貫しておこなえる一大拠点をつくりたいとおっしゃっておられました。

それがこの施設だということは、訪れてすぐに分かりました。

広大な敷地。
そして敷地内や建物が表現している世界観。
接客、店内の商品も、たねやさんの世界観が溢れ出ています。

平日でこの混雑ということは、休日にはちょっと来れないくらい、混んでいることでしょう。


先日、兵庫県三田市のエスコヤマさんに行った時も感じましたが、
お菓子屋さんも商品やパッケージだけではなく、
店舗や敷地全体から世界観を出していかないと、
支持して下さるお客様が増えていかないんだろうなぁ、と感じました。

この流れは住宅業界にも必ずやってくるでしょう。

総合展示場や、地方の工務店に多い、社長の自宅兼事務所的なオフィス。
こうしたモデルハウスやオフィスから、何の世界観も感じられないのですね。


自社の世界観をどう発信していくのか?

どの業種でも、今後、ますます重要になってくるでしょう。
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【2073回】 家業から企業になるために、通らなくてはならない道

2016年09月02日 | 住宅コンサルタントとして
業績が好調なので、人を採用して組織を大きくしていきたいと思っている中小企業の割合は、
そこそこあるのかもしれません。

特に住宅業界の場合、大半の企業がお客様の変化についていけていないので、
センスある若い経営者が経営する企業だと、お客様の支持を得やすいのです。

業績が好調だから、社員さんを雇用したい。
でも、営業や設計、工事監督で他社でバリバリやっている方はなかなか転職市場に出てこない。

ゆえに、他社を転々としている、ちょっと問題ある社員さんか、
業界未経験の方しか採用できないという会社が大半だったりします。

そしてせっかく苦労して採用した社員さんも、
ちょっと経験を積み、少し戦力になりかけた瞬間に「退社したいんですが・・・」なんて言ってきたりします。

これからの日本はますます売り手市場となり、
スタッフの採用が簡単に行かなくなることは明白ですが、
そこに対し、しっかりと対策を打てている企業は、特に中小企業では非常に少ないのです。

これが、業界全体の共通事項です。


なかなか人を採用できない。
採用しても定着してくれない。

こういう場合、どうすれば良いか?

個人的な考えですが、まず基本は、今、働いて下さっているスタッフさんが
働き続けたいという会社をつくることが最優先でしょう。

何事もそうですが、世の中には道理があり、その道理を外して考えては失敗します。

では、どういう会社だと社員さんは働き続けたいと思うのでしょう?

これにはポイントがいくつかありますが、
まずはこの会社で働き続ければ、自分が成長していける、と思える会社にすることでしょう。

そういう会社にするためには、会社そのものが成長しようと思っていなくてはならない。
現状維持で満足していては、まずはそうならないですよね?

そしてもう1つのポイントは、会社の考えやビジョンに共感できるかどうかでしょう。

私自身も経験がありますが、
最初に就職した企業の創業者が一線でバリバリ働かれていた時、
やはり会社のビジョンにとても共感できていたので、
愛社精神に充ち溢れていた記憶があります。

今の自分の思想も、そもそもその最初に働かせていただいた企業の創業者が
その昔、おっしゃっていたことからかなり影響を受けています。

未だに社是や綱領、経営理念などを唱和できますし・・・。


会社が目指していることに共感できるか?
そして会社の経営が言行一致しているか?

こうした点も非常に重要な気がします。


ここで働くことで自分が成長できると感じられること。
そして会社の目指すべきビジョンに共感できること。

こうした点を押さえた企業づくり、組織づくりをしていかなければ、
スタッフが働き続けたいと思う企業になれないのです。
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【2072回】 良き師との出会い

2016年09月01日 | 住宅コンサルタントとして
ある方から教えていただいたのですが、
家内のInstagramがすごいことになっているそうです。

私もInstagramをやっていますし、
そもそも私の場合、クライアント様のスタッフさんが結構フォローして下さっているのですが、
家内のインスタグラムのフォロワーは、私の10倍以上。

まあ、全く歯がたちません・・・(涙)。

私のちっぽけなプライドはズタズタにされるのと同時に(笑)、
確かに世の主婦の方々に共感される情報発信を家内はしているよなぁ、と個人的に思いました。

ただ、家内のインスタを見て、気づいたことがあります。

この写真のセンス。
ほっこりする文章の書き方。
ある方たちにそっくりだな、と・・・。

今、家内は、素晴らしいお花の先生とお料理の先生に師事しています。

お二人の先生とも、その道のスペシャリストで、
予約を取ることも難しく、その世界でカリスマなのです。

お料理、お花のスペシャリストでありながら、とてもフレンドリーで、人間的にも素晴らしい。
更に公私ともにとても充実されている。

そのお二人の先生のブログは、私自身も読ませていただいているのですが、
読ませていただいた後、本当に心がほっこりするんですね。

私も思いっきり勉強させていただいておりますし、
もっと言うと、お料理の先生には無理を言って、一度、ご自宅におじゃまさせていただき、
いろんなことを教えていただきました。

そのお二人の素晴らしい先生のブログのパターンにとても似ているのです。

家内は家内なりに、素晴らしい師匠から良い影響をたくさん受けているのでしょう。


私自身も、自分のオリジナルなんてものは何もなく、
コンサルタントとしてのスタイルも、このブログの発信のパターンも、
自分自身の軸となる考え方も、全ていろんな方の影響を受けまくっています。

自分が心底、心酔できる師匠が何名かおられ、
その師匠のおかげで、自分なりの軸ができるのです。

良き師と出会い、師匠から学び続けることで、自分自身を変えていけるのです。

我が家は夫婦そろって、ありがたいことに
本当に素晴らしい師匠と出会うことができているなぁ、と
本当に思えます。

なんて人様との出会い、ご縁に運が強いんだろう、と思います。
ありがたすぎです。

皆さんは、良き師匠と出会うことができていますか?
コメント
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