カルカッタで見かけた男性はオフィスで働く人や制服は別ですが、
ほとんど皆腰巻一丁で暮らしています。
腰巻が普通です。
ルンギーって言ってました。
一枚の布です。
それを半分に折って昼は膝上丈に、夜になると足首までのロング腰巻に
モデルチェンジします。
サイクルリキシャのドライバーも人力車の車夫も皆このスタイルです。
先に書いた駅の赤帽、
あの男たちももちろん赤いルンギーを腰に巻いていました。
暑いからそれで十分なんでしょうね。
その下に下着は履いていないと思いますよ。
初めて見たときも
スカートというイメージにはつながりませんでした。
腰巻そのものです。
仕事の時は半分丈で
あらたまった時にはロング丈、のような約束もあるようです。
インドで私が最初に買い物したのもこのルンギーでした。
これは大変便利な布なんです。
この布一枚あればそれはスカート替わりにもなり、ワンピースにもなり
上掛けにもタオル替わりにもショールにも風呂敷にもなるのです。
マルチに活躍してくれる一枚布の使い方を
インドで学びました。
それ以来出かける時には必ずというように一枚の布を持参するようになりました。
それは今でも続いています。
そういえばキャメルに乗って砂漠を歩いた時には
ターバンがわりに頭に巻いて暑さをしのいだものでした。
初めての寝台列車に乗り込もうというその時にも、
カルカッタのニューマーケットで買ったルンギーが軽く巻きつけられていました。