娘から「お父さん、日本からアスベストがなくなるよ」との電話。 そうなのです、最後まで国が使用を認めていた、ガス管のパッキン及び、配管シール材がついに使用禁止になった。 アスベストの危険が判明して、幾年月が過ぎ、あまりにも多くの犠牲者が出て、やっと終焉を迎えた。 なぜもっと早くに、使用禁止にできなかったのか、疑問が残る。 「代替商品の開発が出来なかったから」、国はそう説明し、国民を欺いてきた。 ただ政治家が、自分に及ぶことの無い危険に対し、鈍感なだけである。少しばかりの研究開発費を「もんじゅ」開発費から回していれば、もっと早く開発されたであろう事なのである。こうした開発を産業界に押し付け、なんの手助けもせず、ただただ傍観してきた政府の責任は重いと思う。
後悔先に立たず。 被害者のピークは2020年、その先そのピークが何年続くのか予想がつかない。使用されたアスベストの量があまりにも多く、輸入統計からしか予測できないからである。しかし、使用目的、使用場所により、国民にどの様な影響が出てくるのか、誰も予測不可能である。
アスベスト被害で労災保険の破綻しかねないように思う。厚生労働省の資料を見ると、アスベストの使用は、全産業に及び、パンを焼く釜にまで使用されている。日本の国は、アスベスト漬けの国である。この様な状況を、誰が許し、誰が奨励したか、全て政府であり国である。耐火基準、防火基準、車両の性能基準、色々な法や政令で、アスベスト漬けにした政治家と、行政機構の罪は重い。
今日から、数十年後いや、数百年後アスベスト被害者が0になる日がいつなのか、誰も予測できない。一日も早いその日の来るのを願っている。
今夜も深夜二時半、痛みで目覚めた。昨夜より軽く呼吸は楽である。
「花てぼ」さまから頂いたCDを聞きながら、夜明けを迎えている。新聞配達のバイクのエンジン音が今日の一日の始動を告げているようだ。
配達された新聞の一面は、「金正日」死去の記事で埋まっている。69歳の死。 あまりにも私の年齢に近く、少しショック。 いかに権力者であろうとも、死の掟には勝てなっかたようである。さてさて、三代目は果たしてどの様な舵取りをするのであろうか。 相続税の無い、朝鮮人民共和国の跡取り、三代で崩壊の見出しが、いつの日か訪れて、拉致被害者が帰国されん事を願うばかりである。