千鶴おばさんのダイエット&日々の徒然日記 (過去の太極拳)

メタボ検診で黄信号「痩せなさい」先生より命令が出ました
幾多のダイエット繰り返してもままならないこの体何とかしなきゃ

シネマ歌舞伎・ふるあめりかに袖はぬらさじ

2013-04-20 17:28:52 | 歌舞伎・映画・落語など
鎖国を解いた日本に大型船舶が押し寄せ横浜の地にも多くの異人が料亭や遊郭に来るようになった。
遊郭岩亀楼でも遊女は日本口、異人口と分けて営んでいる。
吉原から流れてきた花魁亀游(中村七之助)は体をこじらせ行灯部屋で臥せっているが芸者お園(坂東玉三郎)と通詞の藤吉(中村獅童)が何かと気遣い世話をしている。

藤吉はアメリカに渡り医学を学びたいと志していて、亀游に薬を調剤している。
そんな折アメリカのイリウスが亀游を見初め身請け話が出てくる。
その交渉を通詞である藤吉が心ならずも行わなければならず苦悶する。

藤吉を慕う亀游はどうにもならない我が身と、異人に見受けされることに絶望しカミソリで首を切り自殺してしまう。
そんな経緯を知ってか知らずか瓦版で美しい遊女が操を守った美談として掻き立てられ岩亀楼は大賑わいとなる。
語りがうまいお園が岩亀楼の亭主(中村勘三郎)にそそのかされ面白可笑しく勝てる日々が続く。

5年後攘夷党の侍たちも攘夷女郎の瓦版に興味を持ち訪れる。
お園の淀みない話に興じていたが辞世の句として詠った時偽りと気づく。
「露をだにいとふ大和の女郎花(おみなえし) ふるあめりかに袖はぬらさじ」という辞世の句を残したと瓦版にあった句ではあるが、
これは攘夷の偉いさん(名は忘れました)の読んだ句であることを知っていたのです。

お園自身吉原にいるとき本人から習った詩でもあったのです。
歌舞伎なのに英語が飛び交いいかにも幕末を思わせる面白くてやがて悲しい物語でした。

みんな嘘さ~ 嘘っぱちさ~・・・