美術の学芸ノート

中村彝などを中心に近代日本美術、印象派などの西洋美術の他、独言やメモなど。

『偽りの来歴』からのメモ(2)

2015-09-12 10:32:04 | 西洋美術
ハンガリー人エルミール・ドゥ・ホリーはマティス、モディリアーニ、ピカソなど1000点ほどの贋作を20年間にわたり描き、1968年に逮捕。
クリフォード・アーヴィングの伝記小説『贋作』は彼を主人公とする。
この作者はハワード・ヒューズの想像上の伝記を書いて投獄された。
『贋作』はオーソン・ウェルズの1975年の偽りのドキュメンタリー映画『フェイク』のベースとなった。
ウェルズは1938年に火星人来襲のニュース放送を流していた。

修復家トム・キーティングは1976年、2000点以上の贋作を告白した。
自叙伝『贋作者』
死後、オリジナルが売れた。

過去10年、オークション会社はドゥリューの痕跡のある作品を少なくとも200点以上扱ってきた。
1996年1月ドゥリューの捜査 p272

刑事事件の証拠物件の数
デュビュッフェ財団理事長は贋作18件を本物とした。p274

聖マリアの下僕修道会に入るとミドル・ネームにマリアを入れる。元のミドル・ネームは入れない。p277

1950年代の活版印刷でなく、化学的プロセスのリトで印刷した。p283

1992年スーラ展で借用をメットが取り止めたら訴訟となった。後、示談となる。p285

serifの部分に傷 p299

紙の分析:現代の紙は紫外線の下で輝く蛍光増白剤を含んでいる。p300
発光の明暗度の違いを基に小さく破られた紙片から元の1枚の紙を再構成する。

ドゥリューの動機と努力の源:人々を愚弄する喜び、専門家に対する軽蔑心、金銭 →6年の刑

「美術界全体が腐っているのになぜ僕にだけ目をつける?」

2000年夏、釈放。

ドゥリュー:1960年代~80年代初頭まで何の活動記録もない。医療・納税の記録もない。正規の雇用記録もない。前科もない。

オリガミスト:自分に与えられなかった注意や称賛を探し求める。
自分が想像した自分像によって「おりたたまれ」ている。病的虚言癖の人
前頭葉前部の皮質が平均より25パーセント多く白質を含んでいる。⁇
白質:因果関係の理解を司るルーティングシステムの機能を果たす。⁇

アート・ビート班の警官:学芸員や美術史家を警官として雇い、逮捕の権限も与える。2007年以後。p326
バーモンジーのアンティーク・マーケット
ケンジントン・チャーチ・ストリート、ボンド・ストリートの画廊街
カムデン・パッセージのマーケットなどのパトロール

美術品犯罪の記録を世界的に網羅するデータ・ベース:ALR(アート・ロス・レジスター)p327
英国の警察は偽物の現物破壊を禁じられている。フランス、ベルギーでは禁じられていない

美術特捜班はV&A美術館で贋作展を組織した。

ジャコメッティ協会とジャコメッティ財団

ジョン・マイアット、メアリー・ライザ・パーマー、P.ネイハム、バーガー、フォックス=ピット、ブース



















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