縄文―東照宮―永徳ー明治工芸
弥生―桂離宮―利休―柳宗悦
上記二つの流れがやはりある。p57
利休はM.デュシャンより高度。後者は異議申し立てだけ。p58
秀吉は利休について「お前、本当は俺をバカにしてるんだろう」と思っていた。p58
ここ15年食わず嫌いはやめて現代美術を見てきたが、「そのほとんどが僕にとってはどうでもいいものでした。」それが自分が努力して出した結論です。p60
「あのロンドンのテート・モダンのロスコ・ルームでうっとりしている自分に酔いたい人がロスコのことを語り続けてるんですよ、きっと。」p61
ロスコが日本美術に影響を受けている可能性は?
「ないでしょう。自殺したというストーリーが付いているせいか、ロスコは本当に持ち上げられすぎです。」p61
若冲の「生理的曲線」は作品鑑識の最大のポイントになる。筆跡鑑定と同じ。p61
室町水墨画なら、巻いたものなら上から3センチ絵が現れたら誰が描いたものかがわかります。・・・イントロクイズみたいに全部当てちゃう。p64
「先天的な視覚把握能力みたいなもの」や「職業として訓練を積み重ねてきた」から、
真贋は「見ればわかる。」p64
雪舟は筆の穂先の割れを気にしない。p64
「生理的曲線」はどうしても滲みでてしまう身振りのこと、小説家の文体がどうしても表れてしまうのと同じ。p65