★BRUTUS No.687(2010‐6‐15)に「印象派、ポスト印象派・・・日本にこんなにあったのか!? 国内収蔵作品リスト 全550点」という記事が載っている。これは役立ちそう。
550点の内容はレアリスム、印象派、ポスト印象派、新印象派の4つのカテゴリーに分けられている。
レアリスムの作家として挙げられているのは、アンリ・ファンタン=ラトゥール、ブーダン、マネ、ヨンキントで、「印象派への流れを作った」レアリストとここでは定義づけられている。
クールベを加えてもよかったが入っていない。とはいえ、よく調べてあるのでとりわけ熱心な美術ファンや学芸員がちょっと見るのに役に立つことは間違いない。
・日本画で下絵を本紙に写す時に使うトレーシング・ペーパーがある。
★芋銭の画賛の例:
昭和癸酉九月北総刀河之畔魚雨降多
童子抃喜捕鱗図
昭和癸酉=昭和8年 刀河=利根川
★★「うさぎ帖」小杉放庵 明治42年作 茨城県近代美術館蔵
箱書きに何が書いてあるかの情報は作品を見る人にあまり知られることがない。
なのでここに上記作品の情報を提供しておく。
箱書(蓋裏):
昭和第四夏放庵
二十年前旧詩巻十人唱和九人無と云ふ古句あれど此のうさぎの巻の七人の内欠けたるもの只一人めでたしと云ふべし
(この箱書は作者が20年以上前の旧作に接し、白居易の詩を念頭に置いて、その詩の内容と重ね合わせ感慨を込めて書いているものだ。)