はろー!ねいほー!

ワインにおいしいもの。いつもじゃないけど香港もときどき。

南部鉄瓶

2017年07月19日 | あれこれ日記
欲しくて欲しくて購入した鉄瓶は、岩手県の及源(OIGEN)鋳造のもの



鉄瓶は「育てる」のだそうで、手塩にかけて愛情かけて育てれば、ちゃんとそれに応えてくれるとのこと。

使い始めは、硬度の高い水を使って沸かし、捨てる。これを3回ほど繰り返すと、「鉄瓶ならし」が完了する。

鉄瓶の内側がミネラルの白いベールに覆われていく様を見ていると、2度、3度と作業を繰り返すうちに、たしかに育てている気分になる(笑)

お湯を沸かすときは、鉄瓶の80%の量で、ふたを閉めずに弱火でゆっくり沸かす。

「早く沸く」のが好まれるご時世に、わざわざ時間をかけて沸かすのだから優雅である。短気には不向きとも言える。

手をかけるのはこれだけではなく、
・鉄瓶は錆びを防ぐため、お湯を入れたまま放置しない
・使用後に30秒ほど空焚きして水分を飛ばす
・鉄瓶の内部は手で触ったり、洗わない など。

錆びてしまったら→錆びた時の対処法


手をかけて育てた鉄瓶で淹れたお茶はたいへんまろやかな味わいで、お茶ってこんなにおいしかったの?と思うくらい味に違いがある。

白湯にいたっては、ミネラルウオーターよりずっと飲みやすく、バツグンにおいしい。
ポットに移し冷蔵庫で冷やして飲んでもさらにおいしい。

また、南部鉄器の溶出鉄は二価鉄が多く含まれていて、腸で吸収される鉄分はこの二価鉄だけなんだそうで、健康にも良いことがあきらか。

手塩にかけて育て、それに応えてくれる鉄瓶。使うほどに愛着が増します。